2005年より同ブランドのクリエイティブ・ディレクターとして活躍してきたラフ・シモンズによる最後のコレクション。
有終の美を飾るにふさわしい圧巻のショーとなった。
オーバーサイズのボリューミーなコートやスカートのAライン、またはXラインのフォルムと、ハイウエストのワイドパンツやジャンプスーツなどの長く伸びるラインがメイン。
ボタンなどの付属品もほとんどないミニマルなシルエットに、ウール、レザー、オーガンジーなどの様々な素材をミックスしたアシンメトリックなパッチワークがデザインに。
色は会場にはなられた花の色に呼応する優しい色遣い、例えばピンク、キャメル、グレー、ベージュなどの薄めの優しい色からネイビー、赤、そしてトレンドのシルバーやブラック。
最後に挨拶に顔を出したラフ・シモンズに会場はスタンディングオべーション。鳴りやまぬ拍手にこたえ、再度登場して目を潤ませながら投げキッスしたラフ・シモンズに、会場にも感動で涙ぐむ人も。
そして来シーズンからは、クリエイティブ・デザイナーに同ブランドの創設者・ジル・サンダーが復活する!ラフ・シモンズの7年間の偉大なるクリエーションに賞賛を送るとともに、再誕生するジル・サンダーの今後が非常に楽しみだ。
公式サイト : http://www.jilsander.com/