アパレル通信  -アウトレットモールに明らかな変化が・・・- | ファッション業界転職 販売職専門人材会社インター・ビュー

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山口 芳明 の奮闘記

いつも、ありがとうございます。

アパレルに特化した人財会社インター・ベルの山口です。


ここ最近のアウトレットモールをみて、明らかな変化が見られるように思われます。皆さん、お気づきですか???


その要点は以下の4点
1)商圏が重なって売上が低下するアウトレットモールが増えた。
2)アウトレットモールの立地が大都市圏に接近した。
3)ラグジュアリー系が減って国内ブランド主体になった
4)アウトレット専用開発商品が急増した(二年で3.5倍)。

要はアウトレットモールが増えて競合が激化し、立地が大都市圏に接近してプロパー商業施設との食い合いが激しくなる一方、出店する側は処分商品が不足して専用開発商品を加えて売場を回すようになったという事。


ラグジュアリー系は成長著しいアジアに商品を回すため処分在庫が不足してアウトレット店を増やす必要がなくなり、新規開発アウトレットモールは国内ブランド主体になって来た。

アウトレット専用商品については批判もあるが、アウトレット先進国たる米国ではファクトリーアウトレットストアよりオフプライスストアが主流となって久しい。


ファクトリーアウトレットストアはブランドが在庫を値引き処分する店、オフプライスストアは小売業が自社の処分品に加えて仕入れたり開発した商品を値引き販売する店、と区分けされるが、ブランドが専用開発商品を加えて売る店は「ファクトリーオフプライスストア」とでも言えばよいのだろうか。

その善し悪しは議論されるとしても、アウトレットモールが消費地に近づいてプロパー店替わりに利用されるケースが増え(あれだけブランドが揃っているモールは郊外やローカルでは希少)、消費者も処分商品と専用開発商品を明確に見分けている実情(タグのプライス表示が二重か一つかで簡単に見分けられる)や米国の実勢を考えれば、オフプライスストアは新たな勢力として広がって行くと見るべきだ。


大手セレクトショップなど、米国のノードストロム・ラックやオフ・フィフスに学んで新たな事業機会を拡げるべきではないか。