いつも、ありがとうございます。山口です。
人の話を聞くって、、、
ためになる話が聞けて、時間通りに終わる――
この二つがそろえば、「いい会合だった」と思えるもの。
せっかくの“いい話”も、冗長になっては感動も半減してしまう。
大勢の人を相手に話す時は、時計を気にするべきだろう。
だが、一対一で対話する時は話が別。
たとえ次の予定があるとしても、時計を見れば、「心ここにあらず」と相手は思ってしまう。
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の創設者で、心臓専門医であるB・ラウン博士には、患者と向き合う時に心がけてきたことがあるという。
それは「時計を見ない」「電話をとらない」、そして「相手の話を途中でさえぎらない」。
会っている時は、全身全霊で聴くという姿勢だ。
「声を聴くだけで、ある程度の診断ができる場合があります」と、あるドクターの友が語っていた。
天台の『摩訶止観』には「上医は声を聴き、中医は色を相し、下医は脈を診る」とある。天台が、声を聴くだけで病気を見分ける医師を“名医”としたのは、「聴く」ことに、「癒やす」という行為の核心が含まれるからだろう。
私たちも、友を心から励まし、元気にできる人に成長したい。
その根本の第一歩は、「誠心誠意、耳を傾ける」努力にある。