アパレルコンサル  -退化する編集技術と陳列技術 - | ファッション業界転職 販売職専門人材会社インター・ビュー

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山口 芳明 の奮闘記

どうもです。山口です。


今日は、おとといの 『アパレルコンサル -箱売場!? 編集売場!?-』 の続きです。


では、どうぞ。


買い取れば様々な編集手法を駆使して顧客に訴求する事が出来ます。


欧米のセレクトショップやデパートメントストアに見る編集手法は「ブランド企画を訴求する」か「編集切り口を訴求する」のどちらかに明確に分かれています。

買い取りでも「ブランド企画を訴求する」方がベターならブランドラック編集が選択され、ブランドの企画をコレクションのワンシーンごと、あるいはワンルックごと、ラックにまとめます。


前者では大型のシングルラック一本、後者では4ウェイや2ウェイがよく使われます。


ロンドンのセルフリッジなど上手にブランド企画をピックアップして編集していますよ。

「編集切り口を訴求する」手法は多様ですが、ベーシックなのはアイテム編集やルック編集(定型コーディネイト)で、欧米でも大半はこれです。


テイスト編集は単一テイストでまとめず、対極テイストのアイテムをリミックスするのが効果的です。


カラー編集はカラーグループに分けて色環順にトーン・素材・丈のコントラストをリズムさせながらルック回転に組む名人芸で、もはや欧米でも滅多にお目にかかれません(ブランドやSPAのカラー展開企画とは異なる)。


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写真はもう20年も前の「コ・サムイ」(コベントガーデン)のカラー編集ですが、これ以上の名人芸には以来、出会う事がありませんでした。

市場の退化とともに編集技術や陳列技術も退化しているのが現実で、寂しい限りです。