東京スタイルがまたも美味しい買い物をしたようだ。
TSIホールディングスの広告に拠ると、東京スタイルは9月29日付けで株式会社アルページュの株式95%を取得して子会社化した。
株式会社アルページュは,
アプワイザー・リッシェやジャスグリッティー、新ブランドのリランドチュールなど直営店を百貨店や丸井中心に36店舗展開する一方、地方専門店への卸、ネット販売などで平成22年7月期には47億円を売り上げていた中堅レディスアパレルだ。
既にジャフコなど投資ファンドが、株式の74.25%を所有していたようだが、近年は新規投資が嵩む一方で売上が伸び悩んで純資産が減少していたから経営は壁に当たっていたのだろう。
ファンドにとっては売り時、東京スタイルにとっては買い時であったと思われる。
百貨店/丸井中心で歩率負担が重く、価格も百貨店NB並みと駅ビル価格より割高で伸び悩んでいたとは言え、主力ブランドの知名度は高い。
資本力とマネジメント力の確かなTSIの傘下に入って、価格を一回り手頃にして駅ビル/ファッションビルにシフトすれば業績の拡大は容易で、まさしく美味しい買い物であった。
今年3月のフィット(ザ・ファースト)といい、5月のローズバットといい、東京スタイルはどうして次から次へと美味しい買い物が出来るのだろうか。
ライバルの大手アパレルならずとも、その秘訣を知りたいに違いない。