今日もまた、えらくマイナーな本のご紹介をしますよ。
もし、あなたが、測定機器から得られる実験データの「膨大な値の集合体」を、いちいちExcelにコピペしていちいちグラフをいっぱい作っているとしたら、私は断固として、ExcelVBAで自動処理をするために、この本をおススメします。
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同じようなグラフを幾つも幾つも作って、もうかなり頭に来た私が、「ExcelVBAを使えるようになるぞ!」と決心して、本屋さんで探して探して比較して見つけた、とっておきの一冊です。
私は、この本を読むまで、マクロを習ったことがありませんでしたが、この本のおかげで、自分で考えて、自分が欲しいマクロを書けるようになりました。
そりゃ、プログラミングのプロから見れば、私のマクロは初歩なのですが、自分がしたい自動処理ができるようになれば、十分ですわ。
さて、この本の特徴といいますと、
第一章でまず、マクロの基本的な操作や用語の意味をまとめてくれてます。
たとえば、ワークシートの選択(Worksheet("Sheet1").select)、開く、閉じる、行列の指定などなど。
マクロになれるまでは、「あれ、『行』ってどう指定するんだっけ?」と、基本的なところを忘れたりするので、そころへんをちょろっと直ぐに確認できるのは助かります。
第二章は基本サンプル集です。
「この操作がしたい」の見出しにそった、マクロのサンプルが載ってます。
この見出しの例をあげれば、
「日付形式のファイル名で保存する」 「Excelウィンドウの更新をOFFにして高速化する」
「データが保存されている最終行や最右列を求める」などなど。
この本はほぼ全てのサンプルプログラミングがCD-ROMに収められていて、自分で書かなくても済むようになっています。
が、この第二章のサンプルマクロは、本にちゃんと記載があり、CD-ROMを開かなくても、どんなマクロを書けばいいのか直ぐに参照できます。
そして、一つの見出しのテーマごとに、そのマクロの使い方の説明や、その応用方法などの解説あり。
これが、ものすごく便利です!
この基本をベースにして、自分が欲しいマクロを組み立てることができるんです。
たとえば、「データが保存されている最終行や最右列を求める」でENDプロパティを学べば、「最終行までセル範囲指定、コピーペースト」という方法に、応用がきいてくるです。
第三章ではさらに応用のマクロ。
この章のマクロは本に記載なく、サンプルアドインの形で、CD-ROMに入っています。
なので、自分でマクロを書けなくても、「データが無い行・列を一括削除」だとか、「重複データを一括削除」だとかができます。
一方で、自分でマクロをカスタマイズしていきたい人のために、このマクロを書くための参考になる、第二章のサンプルマクロの場所を一覧してくれてます。
マクロを使いこなしている人を見ると、なんだか特別なことをしていて難しいんじゃないかなと思っていましたが、マクロはコツさえつかめば、決して難しくない!
難しそうに見せてる人は、単にみんなから「スゴイねえ」って言われたいだけなんじゃ?(笑)
この本のように、必要最低限の基礎をしっかり書いている本を読めば、結構パズル感覚でいけますよ。
この本の良さは、ぜひ、手にとって、確かめてほしいと思います!
マクロを勉強したい方へ、ExcelVBA関連の一押しです。
■おまけ
さらに、色々なマクロのサンプルが見たい方には、こちらも勧めます。
とにかく、サンプル数が多い・・・というか、本の厚みが尋常じゃないです(笑)。
自分が欲しいマクロが見つかるかもしれません。
でも、基本を身に着けて自分で書けるようになりたいなら、やっぱり上の本。
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