うちにいる3匹の猫のうち、紅一点の茶トラ猫、モンロー。
推定3~4歳。
”あっちの家”があった頃、家で可愛がっていたオス4兄弟のうちの誰かと歩いているのを時たま見かけた。
”あっちの家”が取り壊しになると決まってから、家で可愛がっていた子のひとりと特別な関係を築いていた。
そしていつしかごはんをもらいに毎朝一緒に現れた。
小汚い野良猫ちゃんだった。印象的な目元、当時は顔つきが今と違ってた。美人とは言えなかったよ(笑)
その目元の印象でモンローと名付けた。
今ではすっかりとてもカワイイ猫顔になってる。
4兄弟のうち、こっちの家につれてこれたのは2匹だけ。
あとのふたりは会えないまま。
最初にひとり連れ帰った。このキジシロ猫、ひとりきりだった期間は夜鳴きひどかったけど、
兄弟キジトラとモンローが来てからはとても落ち着いた。
うちの猫には猫仲間が必要バランスだったのだろう。
その可愛がっている兄弟キジトラ猫をうちに引き取る時、大の仲良しのモンローも、あとで荷物をまとめに行ったときに木から降りてきたので、
決心して連れ帰った。
ボクが猫の避妊・去勢に消極的なため、3匹とも手術予定が取りやめになった経緯がある。
モンローは最初の手術当日に病院で熱を測って、少し熱があるというので、取りやめになった。
それを理由に今まで避けてしまった。
今にして思えば、それがよくなかったのだろう。
モンローには詫びることばかりだ。
時を経て、2度目の決意をして手術の予約をした。
2週間ほど前に病院へ相談に連れて行ったら、その日に血液検査とレントゲンを撮り、大丈夫でしょうと言われ、手術日が決まった。
夜鳴きが多くて辟易することも少なくなかったが、オス猫がまたがるので、発情期と決めつけてしまっていた。
手術前夜も夜中鳴いていた。
術前の絶食のせいでお腹がすいているくらいに考えてしまった。
きっと病のせいで鳴いていたんだ。
ごめん、ごめん、ごめん、モンロー。
12/3(火)、朝9時半頃に動物病院に到着。
ネットに入ったまま獣医に抱かれて奥に連れていかれるのを呼び止め、ネットに入ったモンローに迎えにくると約束の声をかけてなでた。
午後5時に迎えにいく予定だった。
それまで、術後のため清潔にしておかなきゃとケージやトイレの掃除をした。
14:22、病院からの着信。電話してきたのは獣医師で、手術を始めたら子宮蓄膿症が発覚し、術式を変更したので費用が変わると連絡があった。
ちょうど麻酔から目覚めたところだといった。
14:43、再び病院からの着信。今度は女性の声。
モンローが息をしていなくて、蘇生処置を行っている、すぐ来られますか?と。
すぐに病院に向かった。そのまま処置室へ通されると、舌ベロが出たモンローの口に管を入れられている。
腕にもなにか管がさしてある。
シリンダー2本を見せられた。モンローの子宮に溜まっていた膿だという、クリーム色の液体。
取り出した子宮もあった。かなり腫れているとのことだ。人差し指の第2関節までくらいの大きさ。
呼んでも呼んでも、モンローが目を覚まさない。
かけられた毛布のお尻のほうからスタッフがドライヤーで温風を送っている。
心臓が動かない。
手術は成功だったという。
麻酔を覚ます薬で目覚めたという。
だが、もう助からないという。
モンローに体力がなかったのだという。
あんなに元気に遊んでたのに。
大腸に便が全然なかったと。吐いて栄養が足りていなかったのではと。
大量の水を飲んでいただろうと。
レントゲン撮った時にもこの子は脂肪が多いといってた。
その脂肪をかき分けてかき分けて処置が大変だったと獣医師がいう。
毎日トイレを掃除してた。一番たくさん食べる子だ。
最近、お気に入りの遊びがボクがふるネズミのおもちゃを追いかけることだった。
結局、管が抜かれた。
人間でも蘇生処置は15分で終わるのだと、モンローは45分にも及んだと、獣医師がいう。
避妊手術で病院に預けたモンローが病院で死んでしまった。
今は家で眠っている。
離れたくない。