無事結婚一周年を迎える事が出来た事を嫁の御祖父さんがお祝いしてくれました。

この御方は本当に良いものを知っている偉大なお爺ちゃん。

特に食に関して美味しい、まずいが外れた事が無い。

結婚式の会場を料亭で探していた時も、「そこは料理がいまいち」と言われ

試食をしてみると本当にいまいちで会場を変えたといういきさつがあります。


そんな偉大な御祖父さんに連れて行ってもらうお店だから自然と期待感が高まります。

お店は八坂の門から高台寺側に少し歩いたところにある「閑人」という京料理屋。

門の前は掃き清められ打ち水がしてあり、おかみが玄関でお客を出迎えているという、

所謂敷居が高くて庶民にはなかなか縁のないお店。

こういうお店に縁ができて今後も行きやすくなるというのは本当にありがたいです。


【先附】

エンドウ豆の豆腐+サーモン

お店の美味しいまずいは前菜で分かる気がする、というのがこの日の結論。

エンドウ豆を用いてゴマ豆腐のようにしたもの。豆を細かく刻んで粒々

にしてあり噛んだ時の豆の食感と風味の広がりを残してある。

いきなりTOPギア。


【吸物】

はもの葛落としと松茸、シイタケとカボスかユズ?(うろ覚え)

お吸い物を飲んだ瞬間三人とも美味しいなぁとため息が出た逸品。


【寿司】

焼いた鱧の押し寿司。

お土産で売っていたら間違いなく売れまくるであろう美味しさ。

もう一切れ食べたい…


【お造り】

鯛、中トロ

お醤油を泡立ててムースにしてあるのは初めて見た。

ふわっとして口にいれたらだし醤油がじわっと口に広がる感じ。

食感でこんなにも味の印象が変わるのね。


【メイン】


・ジュンサイと山芋を合わせたもの

・ユズに明太子を詰めてゴマで種を作ってスイカに見立てたもの。

・高菜と何かを葉っぱで巻いたもの(忘れた)

・きんとん

・冬瓜と鱧味噌


和菓子みたいでとてもかわいい。

食べるのがもったいないけど食べたらもっと欲しくなるこのジレンマ。


【焼物】

スズキを焼いてタデの餡をかけたもの

ナスの焼き物


スズキが美味しいのは言うまでもないのだけど皮が…

皮だけでいいからもっと食べたいw




綺麗な切り子の器に乗って出てくるわけですよ。

生意気じゃないですか。

ナスのくせに。

食べるとね。

感動するんですよ。

生意気じゃないですか。

ナスのくせに。    

               ~本質~


【揚物】

アユの春巻きと骨の空揚げ。

カリッと揚げたての春巻きをあっさりしたお出汁につけて頂きます。

量が絶妙なんですよね。

これ以上食べると多分油で重たくなるんです。


重たい系のケーキもそうなんだけど適量ってあるんですよね。

多ければいいというものではないんです。

そういう絶妙なラインを把握できているのが素晴らしいなと。


【御飯】

氷見うどんに抑え気味の酸味の梅ゼリー。

ゼリーの見た目がとてもきれい。

昨日のような暑い日に涼を楽しむのがとても風流でいいですね。

つるつるとさっぱりいただけます。


【水菓子】

オレンジのゼリー。

これは美味しい以外に特に言う事無し。


【しめ?】

締めはお汁粉が出る事が多いそうな。

でも夏なのでかき氷




日本料理もピンキリですが良い所は雰囲気、味、サービスの全てが揃っていますね。




仲居さんの教育も素晴らしく、言葉づかい、所作とも綺麗です。


料理屋飲み物を出したり下げたりする際に、お盆の上が濡れているとさりげなく布巾を出して


すっと拭いて行くんですよ。


こういうきめ細やかな心遣いはレストランも見習って欲しいなぁ。






サービス量込みでお値段五千円也。

お昼に5000円を高いとみるか安いとみるかは本人の勝手ですが、

私は一万とか一万五千円と言われてもおかしくないなぁと。

久々に感動したお店です。


あまり混みませんようにw




関西に戻って半年がたったので関西のケーキ屋事情を書いてみる。


「食」、特に「ケーキ」という点で、大阪は東京の足元にすら及ばないなぁというのが実感。

「安くて美味しい」はたいして美味しくないのだ。

そんな大阪で見つけた唯一絶賛できるお店。

「シュクレクール」がパン屋で、後にケーキ屋「ケモンテベロ」をオープン。

ランクはどちらも一流以上。


シェフ(パン屋はなんていうんだろw)はパンを焼くには、パンの提供される場であるフランス料理を知らなければならないというスタンスの人。
ブログには料理の食べ歩き記事が多くここで美味しいと書かれたら美味しいのだろうなと思わせる内容。

提供先のレストランは大阪唯一の三ツ星レストラン「HAJIME」も含まれている。

HAJIMEのシェフとは古くからの知り合いらしく、一緒に仕事がしたいためにフランス料理を食べ歩いたという感がしないでもない。

勉強熱心で情熱的な人。

この店は必ずもっともっと美味しくなる。


シュクレクールのパンは、シニフィアン=シニフィエのようにバゲットや食パンのような食事と共に提供される

パンに特化しておらず、ご飯代わりに食べるお総菜パンみたいなのが中心。

(大阪は神戸や京都に比べて都市規模の割にパン屋が少ない気がする。

バゲットの美味しさを理解、追求できるほどマニアックな人が少ないためと勝手に結論w)


バゲットは売り切れてたのでエピ(ベーコンにフランスパンまいたようなやつ)を買ってみたが、

外はカリっと中はもちっとを極めたような触感。

これだけのためにこのお店に通える程のクオリティ。

是非レストランにも行かねば。

チョコレートのタルトはタルトの味や食感、チョコレートの触感、コク共に最高の出来。


パンにそれたのでケーキに戻ると・・・・
現時点で関西のお勧めケーキ屋を挙げろと言ったら以下の4店をあげる。

重鎮のオ=グルニエ=ドール(京都)

西のHIDEMI SUGINOのタンドレス(旧ベックルージュ)(京都)

古都でこっそりガトー・ド・ボア

そして新進気鋭のケモンテベロ

次点でエキュバランス、エスコヤマくらいか


4店は美味しいのだがどれも一長一短で東京の超一流店には見劣りをする。

グルニエドールは今の日本みたいなもんで進歩しておらず、いずれ後発に追い抜かされるお店。


タンドレスはここでしか味わえないオリジナリティとセンスを感じさせる。

東京のイル・プルー・シュル・ラ・セーヌと同じ系統のムースの印象。
行くたびにわくわくする数少ないお店。
着実に進化しており近々関西一は確定か。


ボアはギャラクシー以外は一流店程度のランクに落ちる感じ。
ケーキ界の一発屋というと酷だがもう一つ二つ卓越したケーキが欲しい。


ケモンテベロは重たい系のケーキが得意で吉祥寺のアテスウェイ系列か。
種類が少ないのが難。

焼き菓子はHIDEMI SUGINOを除くとトップクラスで、パン屋だけあって焼物系には強いのだろう。


今後はタンドレスとケモンテベロの2強+新規店くらいになってくると考えられる。
開拓が少ないのもあるが神戸はもう少し頑張って欲しい。