民俗芸能探訪と車旅道中記

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軽ワンボックスを車中泊仕様に改造して、民俗芸能探訪の旅をするおじさんの旅日記。

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2月25日の調書作成続き。

 

私が言いたかったことは、キャンカーに刃渡り6センチ以上の刃物を置きっぱなしにしたことで、銃刀法違反で検挙するなら、その行為が違法である事をもっと広く告知しろと言う事。

 

40年近くもオートキャンプや車中泊をしている私が知らないのだから、殆どのキャンカーオーナーはそんな事を知っては居ないだろう。知って居れば刃物を置きっぱなしにはしないだろうし、そうすれば警察も本人も、私の件のように無駄な時間とエネルギーを浪費させられることも無いのだ。

 

そう思って、声を大にして訴えてみたが、考えて見れば一介の巡査部長風情に警察行政を左右できる訳のモノでも無い。何だか虚しくなって調書の作成を進める事にした。

 

私に尋問しながらの入力が終わると、ポータブルプリンターからA4の紙にプリントされた調書を、1枚づつプリントアウトして

私に渡し、パソコンの画面を取調官が音読する。その読み上げと紙面を照合して間違いや齟齬が無ければ、そのページに左手の人差し指の拇印を押す。

調書は全部で4枚程で、最後のページには氏名を自書して拇印を押印させられた。

 

これで調書作成は終わり、この後の流れを尋ねると、この調書が検察に送られて検事が調査し、不起訴の場合は何の連絡も無い。

検事が事情を聴取したいと思ったら、任意出頭の連絡があると言う事だった。

不起訴なら何の連絡も無いと言うのも、随分ズボラな話だ。こんな面倒な調書作成までしておいて、不起訴の連絡一つ無いと言うんだから、随分人を馬鹿にしていると腹が立った。

 

これで解放かと思ったら、この後、鑑識課で指紋採取と写真撮影をするからと、3階にある鑑識課に連れて行かれる。

そこで、2人の鑑識課の警官に引き渡される。

鑑識課の一人が「警察は人を疑うのが仕事だから、指紋は照合させて貰う」と言ったので、「それは因果な商売だね」と答えたら大分ムッとしたらしく、以後は無言で事務的に作業を進めた。

 

指紋採取はデジタル化されているので、最初はスキャナーの様な透明なガラス面に、左の掌を押し当てて掌紋をとり、続いて親指から1本ずつガラス面に押し付けて指紋を採取して行く。左手が終わると次は右手で、同じ手順で採取が行われる。一人が採取している間もう一人が少し離れた所でモニターを凝視している。

未解決事件の指紋データと照合しているのだろう。

 

続いて、写真撮影になる。写真はまず最初に正面、次に左45度、左90度、右45度、右90度の5枚を撮られる。メモリの付いた棒状のものの前の床面に、夫々の足形が書いて在り、その上に立つようにいわれて撮影が進んで行く。これもデジタルデータで登録されるのだろう。警視庁だか検察庁だか判らないが、そこのデータベースに自分の個人データが登録され、何か事件があるたびに照会されるのかと思うと、非常に不愉快な気分になる。

 

今年の2月頃に、誤認逮捕で裁判で無罪になった男性が、警察に登録された個人データの消去を求めて民事訴訟をおこし、勝訴したと言うニュースがあったが、私も不起訴になったらデータ消去を求めようかと思う位に不愉快ではある。

 

まあ、私の場合はもう後期高齢者で、生きてもあと10年位だから訴訟経費などを考えるとバカバカしいので裁判はしないけれど、若い人は不都合もあるかも知れない。

 

指紋採取が終わって、鑑識から地域安全課に引き渡されて、やっと解放となる。

府中警察を出て時計を見たら、15時を過ぎていた。13時から15時までだから、今回も2時間の拘束だった。1月5日も2時間で今日も2時間。自宅までの移動時間を入れれば6時間以上の拘束だ。リタイアしている身分だからどうと言う事は無いが、現役で仕事をしている人にとってはとんでもない迷惑だろうと思う。

 

これが今回の事件の顛末だが、私の感想としては“警察に言いがかりをつけられて、暇つぶしに無理やり付き合わされた”と言うのが正直な所。実にバカバカしい出来事だった。

このブログを読んでいる人も、こんな目に遭わない様に、くれぐれも刃渡り6センチ以上の刃物をキャンカーに置きっぱなしにしない様にして下さい。

キャンカーのビルダーや販売店の人も、納車の際にはオーナーに必ず確認して貰いたいと思います。警察は銃刀法違反に成る事を広く告知する心算は無いので、自分たちで自衛しましょう。

 

このブログを書いて居るのは4月末。書類送検から2か月以上経って居るので不起訴だろうと思うが、もし、検察から出頭要請があったら、またブログに書きます。