【 Find The Answer】
第1章
1話 再会
この世にあることのほとんどは、嘘で出来ていて、でも誰もそこに疑問を持たず、気付いていても知らないふりをして、みんなと一緒になりたがる。
でも、僕は、真実はなんだろう。って考える。
そんな人になりたかった。
2018年 春 東京
深山大翔 (みやま ひろと) 25歳
白のシャツに紺のスーツ、革製のリュックという出で立ちの深山が横断歩道を渡っている
しばらく道を歩いていると、時計台の前に男を見つけて、目の前を歩いていった。
男は深山に気づいてあとを追いかける。
男「ちょっと! 深山! 待てよ! 待ち合わせしてただろ! 何で先に行くんだよ!」
男はピンクの水玉のシャツに白いスーツ、サクラ色のズボン、肩からリアルな魚のスマホケースをかけているという出で立ち。
深山「別に〜 早く行くよ 明石さん」
男の名前は明石達也(あかし たつや) 41歳
彼らは3年前に同じ司法試験を受けた仲だったが、明石だけ落ちてしまい、今も合格のために勉強中で、パラリーガルとして働いている
先を歩く深山に追いついた明石
交差点に来た
深山はたくさんの人の中を通り過ぎていった中に少し興味をそそられる感じがした
歩くのが止まり、ゆっくりと振り返る
何も知らない明石が深山にぶつかる
明石「うゎぁっお 深山! なんで急にとま…」
深山の目線の先には一人の男。
男は全身黒でパーカーをフードまでかぶっていると明石には見えた。
明石「深山…?」
深山の目は自分が今まで見たこともないような、
どこが遠くの方を見ているようで、
少し寂しさを感じた。
深山にそんな顔をさせる男は何者だ!?
そう思ってもう一度男を見たがもうその男はいなかった。
明石「深山…あのおとk…」
深山「何でもないよ 早く行くよ」
深山は何も無かったかのように先に歩き出した。
明石「あっ! ちょっと 早いんだよ〜!」
オフィス街を通り、ひとつの大きなビルにたどり着いた。
エレベーターで60階まで上がり、ひとつのオフィスに入って行った。
斑目法律事務所(まだらめほうりつじむしょ)
ここが彼らの仕事場であった。
長い廊下を通り、階段を降りていけば、
「あっ! 深山先生、明石さん おはようございます」
「おはようございます」
長髪の女性(高田ゆき)と、短髪の男性(中島悠平 なかしま ゆうへい)が声をかけていく。
明石「おはよぉーございます!」
中島「深山先生達もこれ、食べますか?
昨日、実家に帰った時のお土産で…」
明石「もらいます!」
深山「僕は…いりませ…」
明石「いりまーす! 深山ももらいます! な!?深山!」
深山「僕は…」
明石「いるんだろ! 分かってるよ
じゃあ、二つもらっときます」
中島「はい… どうぞ!」
高田「あっ! 佐田先生 おはようございます」
「あぁ おはよ」
この男は佐田篤弘 (さだ あつひろ) 48歳
このオフィスの刑事事件専門ルームの室長
中島「佐田先生 これ食べますか? 実家のお土産なんですけど、」
佐田「あぁ 貰うよ ありがとう」
中島「いくつでもどうぞ」
佐田「あぁ」
そう言って2つ取る佐田
それを見て〔 二つ取るの?〜〕と言いたげな深山がバカにしたような顔をする。
佐田「いいだろ! いくつでもいいって言ってんだから」
深山「でもね〜」
佐田「うるさいな 」
これがいつもの風景
「じゃれあってるところ申し訳ないが」
佐田「じゃれあってません!」
「新しい依頼だ」
この男は斑目春彦 (まだらめ はるひこ) 66歳
彼はこの男斑目法律事務所の所長である
深山「じゃあ、接見いってきまーす 」
数日後
雨の降る日だった
斑目「新しい依頼だ」
深山は斑目から依頼の資料を受け取ると佐田と高田と接見に行った。
雨が降っていたのでタクシーを使い、警察署まで行った。
深山「じゃあ、佐田先生立て替えといてください」
先にタクシーから出て警察署に入っていく深山
高田「お願いします」
佐田「ったく… あっ、領収書ください。斑目法律事務所で」
先に入っていった深山と高田
後から佐田が追いかけていき、3人で面接室に入っていった。
扉を開けて
そこに居たのは、数日前深山が交差点で見た男であった。
資料
容疑者 瀬田 和也 (せた かずや)
容疑 殺人