前の子は、セミが大好物だった。

夜、主人と羽化したばかりのセミを捕まえにいくのが夏の楽しみだった。

食べないセミは、口の中でジージー言わせながら歩いていた。


穂香は、蝶々を追いかけるのは大好きだけど、セミとりは好きかしら?気になるところだった。



暑くなって、セミが鳴く季節が来た。

穂香は、セミを見て、どうしたでしょう?


夜、緑道を散歩していると、木に登れないでよちよちしているセミの幼虫が結構います。

穂香は、セミの幼虫を見つけると、そっと鼻を近づけて、それから主人の顔を見ます。

主人が羽化し易いように木の上のほうにそっと置いてあげると、それを確認してからまた、歩き始めます。

穂香は幼虫を見つけるのがうまくて、草の陰などでもそもそしているのもみつけます。


歩道をうろうろしていると、人や自転車に踏みつぶされたり、濡れた草に柔らかい羽が触れて、完全に羽化できずに死んでしまうセミもいます。

穂香は、がんばって土の中から出てきたセミたちを安全に羽化できるように手助けしてあげるセミのレスキュー隊員でした。

今日鳴いているセミのどれかも、穂香が見つけて、無事羽化することができたセミかもしれません。




3丁目公園で、まさむね君とご挨拶。


まさむね君のおかあさんに、ラムのおやつをいただいています。

みんなおりこうに順番を守ります。

「おいしいおやつ、ごちそうさま。」


ちっぷ君とさようならをして、緑道を歩いていたらパピちゃんとペコちゃんと鈴ちゃんに会いました。


鈴ちゃんは、たくさん歩いてきて、とても疲れてひとやすみです。