母の家の穂香のゴザが、がりがり嚙まれて、どんどんぼろぼろになる。
穂香はぼろにして、いぐさを引っ張り出して、クチャクチャ口の中でかんでいる。
すごくぼろにしたところを母が端切れで、アバウトに修理した。
母は、修理した端切れのところを攻撃するだろうと考えて、嚙みやすいように端切れのへりをひらひらに縫った。テキトーな感じは、母らしさをよくあらわしている。
穂香は、朝ゴザに乗ると、前日ぼろにした部分をちょっと探した。でも見当たらないので、新しくその脇を攻撃しはじめた。残念。
穂香に嚙んでもらおうと思ったら、可愛い布をキレイに切って、丁寧に縫い付け、刺しゅうのひとつも付けておかなければ。