ブログの投稿が常に頭の片隅にありながら、すっかりご無沙汰してしまいました。
気がつくと、もう桜のシーズンですね。
今年は柳瀬川の桜を見にいけるかしらと気をもんでいます。

3月18日、世界的な数学者の広中平祐さんが94歳で亡くなったそうです。
このニュースを一種の感慨をもって接しました。
もう45年余り前だと思うのですが、羽田空港で偶然先生にお会いしたことがあるのです。
出発時間待ちのロビーみたいなところで。
今の羽田とはずいぶん違います。

私は3歳か4歳だった娘を連れて、宮崎に帰郷する時だったと思います。
手持無沙汰な待ち時間、ふと目を移すとテレビで見たような方が・・・
広中先生は数学界のノーベル賞といわれる「フィールズ賞」を受賞され、

NHKテレビの番組で、確か、広中平祐の教育探検といったシリーズ番組に

出演なさっていたと記憶しています。
学者らしくない(?)穏やかで柔らかな雰囲気に私は数学苦手はそっちのけで、

広中先生のファンになりました。

お供の方もいないようでしたので、私は立って待っていらっしゃる先生の方へと

向かいました。
ドキドキしながら、「あのぅ、広中先生でいらっしゃいますか?」と声をかけたのです。
NHKの番組のこととか話したと思うのですが、本当に自然な感じで接してくださいました。

娘がジャンバー風のブラウスの背中に「RENA」とアップリケした服を

着ていましたので、先生が「れなちゃんと言うの?」と訊ねられ、

「はい、江崎玲於奈さんの玲奈と書きます」と私は畏れ多くも

ノーベル賞受賞の学者さんの名前を出して伝えたのです。
すると、「ほう、じゃあ将来は物理学者だね」とにっこりなさったことを

はっきりと憶えています。
何と気さくな、見ず知らずの子どもにも気持ちを寄せてくださることに感激しました。

先生の行き先は仙台、講演があるとおっしゃっていました。
その持ち物がカバンと風呂敷包みだったのも印象に残っています。
スマートでクールな先生の風呂敷が個性的でかっこよかった!
もっとファンになってしまったのです。

遠い日の大切な思い出です。

広中先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。

                     合掌