私は進むべき方向を見失っています。

そんな状況です。


今の私は北極から壊れた方位磁石で南を目指そうというような状況なんです。

天気はずっと悪く、視界は悪く、どこにも休む場所はない。

体が凍えて、呼吸すらも苦しい。

それを意にも介さず、ずっと吹雪いています。

ここから抜け出したいのにどちらが南かわからない。

手探りで進んでは止まり、また別の方向に少し進んでは止まり、

見当違いの方角に進んでいらかもしれないから無闇矢鱈と動き回れない。

こんなに寒いのに、そこからに抜け出す方法がわからない。

ただ助けが来るのを待つほか無い。

それ以外に道が無い。


壊れた方位磁石で南下するのはほぼ不可能です。

それでなくても、吹雪の中進むのは体に堪える。

どちらの方角に進めばオアシスに辿り着くのか、

わからないまま何キロも歩きました。

でも辿り着けなかった。

そりゃ極寒の大陸の中方位磁石や地図なしで歩き回るなんて死にに行くようなものだ。

私は助けを待つほか無いのです。

どの方角へ進めば良いのかが分かるまで。


私は極寒の中必死に叫んでいます。

その声が誰かに届くと信じて。

もし誰かが私の存在を知っているなら、

きっと私を探し出して、導いてくれると。


もしかしたら、誰も迎えに来ていないかもしれない。

それならば、私は目を閉じて、

南国の海でも思い浮かべながら、適当な方角に歩くとしましょう。

いつか凍え死ぬその時まで。