源氏物語

あさきゆめみし

完全版（１）

大和和紀

大和和紀さんの

「源氏物語　あさきゆめみし　完全版」

（１）を読みました^ ^

あさきゆめみしは私が学生のとき

学校でちょうど源氏物語を習った頃に

漫画で読むことができて

古文の源氏物語の流れを知った

私にとって教科書のような

ありがた〜い漫画でした

今回「尾張徳川家と菩提寺建中寺展」（2024.6.8〜2024.7.21）を見るために

徳川美術館に出かけて

源氏物語の写しが展示してあるのを見て

大河ドラマで紫式部の物語が放送されているし

「あさきゆめみし」をまた読んでみたいな〜

と思って電子書籍で

「源氏物語　あさきゆめみし　完全版（１）」を読みました

大和和紀さんの絵の素晴らしさに

ため息が出ましたし

源氏物語のお話しとしての

おもしろさに読みながら引き込まれました

物語の初めは光源氏の両親が

どのように出会ったのかが描かれています

お母さんは更衣という立場で入内

（更衣は帝の衣替えを整える役）

生まれは高貴な方でしたが

更衣のお父さんが亡くなってしまい

それでもお父さんの遺言で

有力な後ろ盾がないまま入内

入内…内裏に上がること

内裏…天皇の住居としての宮殿

なんの後ろ盾もない更衣には

内裏での暮らしはなかなか厳しい生活です

あるとき

帝の衣替えをしていると

猫が帝の衣にじゃれて

衣を咥えて持っていってしまい

庭の木にぶら下げて

猫はどこかに行ってしまいました

更衣は困ってしまいます

殿方や公達がいつ通るのかわからない

屋敷の庭に女性が出ることはできません

公達…貴族の子息の称

部屋にいる女性から

「あなたがうかうかなさっているから」

と言われ

更衣は

「おゆるしくださいませ」

「日がおちましたら女房にとりにまいらせましょう」

言いますが

女房…高貴な人に仕える女官

強い風が吹いている闇夜

女房たちは怖がって

外に取りに出ることができないと言うので

更衣がしかたなく強風の中

衣を取りに行きます

ゴオオオと恐ろしい強風の中

木に引っかかっている衣を

「いますこし」

と手を伸ばして取ろうとしますが

男性の声がして驚く更衣

男性が

「鬼が出ると聞いて

退治してやろうと思うてきたがこはいかに」

「羽衣を忘れた天女と見ゆる」

と言いながら更衣のそばにやってきます

更衣は男性に顔を見られないように

自分の衣で顔を隠します

男性は更衣に

「安心なさい」

「今宵は闇夜」

「お顔を隠すことはありませんよ」

「あなたがどなたかわたしにはわからない」

と安心させます

そして木に掛かっている衣を取って

更衣に「さあ」と渡したところで

闇夜の雲がサッと切れ

更衣の顔が月夜に浮かび上がります

更衣の顔を見た男性が

顔を隠そうとした更衣に

「かくさずに」

と言って更衣に囁きます

「美しい」

「羽衣を返せば

たちまちに天に昇っていきそうな」

と言う男性に

「お許しあそばして」

と言う更衣

「あなたが天女なら

わたしは月読（月の精）だ」

「月に顔を見られて

なんの恥じることがありましょう」

と男性に言われます

そして

「お帰りなさい」

「誰にもいいはしませんよ」

と更衣をに言う男性

部屋に戻ってから

「どちらの公達だったのでしょう」

「おやさしそうなあのかたは」

と思う更衣

すると更衣のもとに豪華な贈り物が

毎日のように届き始めます

豪華な品々を前に

「いずれの殿方が姫さまを

お見初めになられたのでしょうか」

と女房に言われます

「公達…」

「もしかしたら」

「あの方だわ」

「あの方がわたくしに」と更衣

ある夜、男性が更衣のもとにやってきます

「夜だけ」

「天女を訪ねるのをお許しくださるか？」

と御簾越しに更衣に言う男性

「あなたは…！」と驚く更衣に

「あかりはつけずにおおきなさい」

「人ならぬわたしたちにふさわしく」

「天女に魅せられた月なのですよ」

「わたしは」

と男性は更衣に言い

「いまは静かに」

と更衣との時間を過ごします

あかりをつけずにいたのは

更衣が顔を見て主上だと分かってしまうと

権力争いに巻き込むことになってしまうことを危惧しての主上の配慮でした

しかし主上が更衣のもとに通う以前は

主上が通っていた弘徽殿の女御さまは

主上が心を寄せる更衣の存在に気がつかれ

いじわるをされます

「なぜ弘徽殿の女御さまがわたしを？」

と訝しむ更衣

更衣は男性が訪ねてきたときに

横になっていた男性の顔を見るため

あかりをつけて男性の顔を確かめます

男性は主上

「ああやはり」

「どうしたら」

と泣きながら主上の顔を見る更衣

「かくしていてすまなかった」と主上

「もうお目にかかれないのですね」

と泣く更衣に

「わたしのために耐えて」

「わたしと共に生きるか？」

と主上に言われ

「主上…」と更衣

「初めて自分から人を欲した」

と主上が更衣に言い

抱きしめ合う主上と更衣

更衣は住まいを後涼殿から桐壺へ移され

桐壺の更衣と呼ばれるようになります

主上の桐壺の更衣の寵愛ぶりに

弘徽殿の女御を始め

他の女性たちからの嫌がらせを受けながらも

光源氏を身籠り出産、

光源氏が３歳のときに亡くなってしまう

桐壺の更衣

そして母親をほとんど知らないまま

成長する光源氏のお話しが始まります

徳川美術館の建中寺展も見応えがありました

徳川美術館の常設展示も素晴らしく

ゆっくり見ていたら

建中寺展を最後まで見ることができなかったくらい^ ^

隣接している徳川園も行きたかったので

雨上がりの少し湿気を帯びた庭園を散策しました

緑も濃くてすでに蝉が結構な数鳴いていて

ここだけ夏のよう

池には蓮の花が少し咲いていて涼しげでした

本日はこのブログにお越しいただきありがとうございます(^_^)

源氏物語 あさきゆめみし 完全版（１） 大和和紀

源氏物語　あさきゆめみし　完全版（１）　大和和紀