昨日、
実家の祖母が、亡くなりました。

以下、家でそう呼んでいたように、
「おばちゃん」と、書かせて貰います。

いつかはこんな日が来ると、
覚悟していたつもりでした。

100歳だし、
皆も、「大往生だ」「充分だ」「仕方ない」と、
言ってくれます。

覚悟していたつもりだったんです。
なのに、

数日前、
最近急に容態が悪くなった事を聞いて、
慌てて実家に行き、

窓側に顔を向けて、
ベットに寝ていたから、
窓を開けて貰って、
窓の外の方から見れるようにして貰って、

苦しそうに唸って横たわる、
おばちゃんの顔を見たら、

嫌だ、死なないで、
と、しか、思えなかった。

歳なんて、
理屈なんて、
関係ないよ、

元気になってよ、
長生きしてよ、

皆が諦めても、
私は、良くなると、信じる、
私は、あきらめない、

と、しか、思えなかった。

今まで、
自分の今のPTSDのせいで、
おばちゃんにしてあげたくても、
出来ないことが、山ほど山ほどあって、

だからこそ、
PTSDを早く治して、
おばちゃんに会いに行くんだ、
頑張らなきゃと、

おばちゃんの存在は、
私の闘病の1つの支えになっていました。

だけど、
間に合わなかったよ。
おばちゃんは逝っちゃった。

ごめんなさい。
おばちゃん、ごめんなさい。

してあげたい事、沢山あったのに、
伝えたい言葉、沢山あったのに、

いっぱいしてもらって来たのに、
いっぱい支えてもらって来たのに、
いっぱい愛してもらって来たのに、

なんも返してない。

悔しくて、
涙が止まらない。

そして、こんな状況下でも、
PTSDを、乗り越えられなくて、
実家の中に、病気上、私的に駄目なことがあって、
眠るおばちゃんのそばに、いられない。
自分でも、信じられない。

私は、こんな時にまで、
いったい、何やってるんだろう。
おばちゃんに、会いたい。
会いたい。
おばちゃん、会いたいよう。

昨晩、一晩、実家から少し離れた農道で、
車の中で、泣くことしか出来なかった。
自分なりに、少しでも、
おばちゃんのそばに居たかったから。

車の中から、父と今後の事を電話した。
父と縁切りの大喧嘩して、
連絡を断っていたことも吹き飛んでしまっていた。
何も出来ない私と違って、
おばちゃんの最期を、ちゃんと看取ってくれた父に、
感謝の気持ちしかなかった。
それと同時に、
この数日気を張っておばちゃんを家で見ていた父の、
身体の疲労を思うと、
父には、おばちゃん以上に長生きして欲しくなって、
これからは父の事大事にするから、
お願い長生きしてと、今までの事を謝って、
電話を切りました。

おばちゃんが、仲直りさせてくれた、
そんな気がしました。

それから、
兄に電話して、

おばちゃんが亡くなってわかった事、
縁を切っていた父に対しても、勿論、母に対しても、
どんな信じれなくなるような、腹が立つような事があっても、
大切な存在と言う気持ちは変わらない、
長生きして欲しいと、
改めて心の奥底で感じた事を、
兄に話して、

二人で、
親を、もっと大事にしようねと、
話して、

電話でそうやって話してたら、

ふと、
道の10mほど向こうから、
不意に真っ白の猫が現れて、
私の車に向かって、
真っ直ぐに近付いて来ました。

勿論、普通の近所の猫かも知れない、
だけど、
私には、

人によく、
真っ白な白髪を綺麗ね上品ねと誉められて、
嬉しそうにしていたおばちゃんが、
会いたいと泣く私に会いに来てくれた、
そんな、気がして。
いや、そう、思いたくて。

真っ暗な道に、
真っ白に浮かび上がる猫。
ライトをつけたらビックリするだろうかと、
心配しながらもライトを着けたら、
猫の顔が見えました。

逃げないで、私の顔を見ながら、車の横を、
通りすぎて行きました。
横に来たとき、
ライトが当たらない位置だから、
ハッキリと色は分からなかったけど、
オレンジのような、茶色のような、
市販じゃなく何か紐での手作りのような、
割と明るい色の首輪をしている事に気付きました。
先には、首輪と同じ色なんだけど、丸くてすこし平べったいような、
小さくキラキラっと光る綺麗な何かが着けてありました。
首輪だ、飼い猫なのかな?
でも、
普通は先につけるの鈴だけど、鈴じゃないような?、
不思議ね、なんて思って見ていると、
猫もこっちを見ながら、暗闇に消えていってしまいました。

今、これを書きながら、
書きながら、
今、思いました。

私がおばちゃんの100歳の誕生日プレゼントに、
今年あげたのは、琥珀のネックレス。
店頭で見て直ぐに気に入って、買って、直ぐに渡しに行ったので、
良く覚えて無いけれど、
ネックレスの輪の部分の琥珀と違って、先に向かって
ポイントになる大きな丸いカット琥珀が着いていた気がします。
黄色や茶色やオレンジが混じったような琥珀のネックレス。

もしかして、本当にこの時の猫はおばちゃんで、
琥珀のネックレス→オレンジ色の首輪、を着けて、
私に会いに来てくれたのかな。

真っ白な猫になって、
会いに来てくれたのかな。

そう、思いたい。
そう、思いたい。

そして、

言いたい。

おばちゃん、会いに来てくれて、
ありがとう。

そして、
会いに行けなくて、

ごめんなさい。

ありがとう。
今まで、
そして、これからも、
ありがとう。

おばちゃんの孫で、
私はずっと、幸せでした。
そして、これからも、
幸せです。

おばちゃんは、
私の誇りです。

おばちゃん、
だーい好きだよ。
これからもずっと、
だーい好きだよ。