かかりつけ医からうつ病の可能性を指摘されたことはとてもショックでした。



まさか自分がうつだなんて。




ネットで調べてみると、確かにうつ病の初期症状は精神症状を伴わず、身体症状だけが前面に出てくるケースがあるとありました。



それでも、まだ夏バテの可能性だってあると思い、食事や睡眠、水分や塩分補給に気をつけながらしばらく仕事を続けて様子を見ることにしました。




しかし、一向に体調が回復することなく、それどころか日に日に体の重さ、疲労感が大きくなっていくばかりでした。



さらに、今度は夜中に何度も目が覚めるなど、不眠の症状も出現。



体は疲れているはずなのに、満足に睡眠をとることもできなくなりました。




一週間くらいするともう仕事を続けることができないくらい体調が悪化してしまいました。




本当に自分はうつ病なのだろうか?



もし、うつ病だとしたら厄介な病気になってしまったと思いました。



うつは心の風邪だなんて言いますが、実際は風邪のように数日で完治できる病気ではないことを何となく知っていたからです。



見方によっては癌と同じくらい深刻な病気ではないかと、自分の人生に対して希望を失いそうになりました。




いずれにせよ、仕事を続けられる状態ではなかったので、そのことを上司に報告して、しばらく休ませてもらうことにしました。