本城タカヒロの華麗なる日々
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「6月のタヌキ」

ある日の あるところ 森のなかに
青臭え タヌキが 行くんだぜ

6月は雨あがり からみつく 湿めり気で
なおひどい 僕の獣臭

突き刺さる青い空 まぶしく反射する
水たまり 走る 喉をうるおした


水面に映る 僕の顔と重なって
揺れる枯れ葉と 巻き上がる腐葉土の煙


さみしかった出来事も 悲しい思い出も
受けとめて タヌキが 行くんだぜ

太陽に照らされて 僕の体は 乾いてく
湯気をくゆらせ


水面に映る 青い空と重なって
揺れる枯れ葉と 巻き上がる夢のカケラ

まるごと飲み干して また雨に濡れろ
青臭えツラぶらさげ また雨に濡れろ
明日も舌打ちして あてどなく進め
まるごと飲み干して また雨に濡れろ

雨に濡れろ

「電球切れた(仮)」

電球が切れたので 買いに行かなくちゃ

だけどもう今日は外に出たくない
とりあえず今日はこれでやりすごす
台所の蛍光灯でどうにかする


暗い部屋 落ち着くな なんだかウトウト

晩ごはんはまだだけど もう寝ちゃおう
お風呂も免除 宿題も免除 もう寝ちゃおう
電気代はもとよりごはん代も浮いて省エネだ

省エネだ

おやすみなさい
「利口な生き方」

お先にどうぞ やってみたらいいんじゃない
僕もあとから行くからさ

どんな感じだい うまくいきそうかい
それじゃあぼちぼちやろうかな

先にやるのが怖いから
誰かにやらして様子をみる

それがお得な人生さ
それがお前のやり口さ
それが利口な生き方さ

がんばれよ
「メガネの上手なかけ方」

空が遠くに見えるのは 目が悪いせい 目が悪いせい
最近なんだか疲れ目ぽい かも かもしれないが
目が悪いなら メガネ買わなくちゃだな

視力検査してみても両目1.5
症状訴えてもただの老眼と断じられるのだ

メガネをかけたいって気持ちわかってくれないか
やつらのほうがカッコいいんだぜ

メガネをかけたいってみんなきっと思ってる
インテリぶれるし なにせモテるし


小さいころから目がいいのは自慢だった
ファミコンしてたのに
サングラスとかかけてカッコつけたけど やつらにゃかなわない
一馬身はなされてる

ダテメガネ試しても なんか腑に落ちない
顔が裸眼対応オンリー なんも似合わねえんだよ

メガネをかけたいって素直に言わせてくれないか
黒ぶちがいいぜ フチなしもいいぜ

メガネをかけたいって気持ち汲んでくれないか
やつらにとっちゃ当たり前なのがムカつくぜ


コンタクトなくして探してみるのもアリっちゃありだけど
アイウェアとか 体の一部だし

メガネをかけたらなんか変われる気がするんだぜ
さえない僕でも あの娘をGET!GET!

メガネをかけたいってみんなきっときっときっと思ってる
インテリぶれるし なにせモテるし
君にもオススメ メガネをかけたいぜ

「忘れました」

家にサイフを忘れました
タバコとライター忘れました
スケジュール帳も忘れました
実はカバンも忘れました 忘れました


電車にカサを忘れました
電車にジャージを忘れました
電車にギターを忘れました
電車で帰るの忘れました 忘れました


ライブでピックをなくしました
ライブでケーブルなくしました
ある日のライブがよくなくて
手堅かったお客さんなくしました


あの子のことは忘れました
あの子の笑顔は忘れました
ちょっぴりつらいけど忘れました
忘れたふりだけど忘れました


洗濯機まわして ゴハン炊いて
買い物に行って お風呂入って
ギターも弾いたし 昼寝したら
洗濯物干すの忘れました
三日経つまで忘れてました


ひとつかみサンプル取って ニオイ嗅いで
もう一回まわそと思ったけど
なんかそれはちょっとちがう気がしたので
そのままハンガーにかけました
臭かった 臭かった
臭かったよ