※この小説はフェイクションであり実在の人物団体とは一切関係ございません。
10月15日。17の誕生日。
私、篠原 舞香は運命の恋をしました。
これは私、篠原 舞香の約1年と3ヶ月の恋のお話です。
「舞ー。終わったよぉ。」
授業終了の鐘が鳴り終わりクラスメートは蜘蛛の子を散らす様に帰って行く。
私も帰り支度をしていた。
隣のクラスで私の小学校からの親友、相沢 志乃。
彼女は鐘が鳴ってすぐに私の所に来てくれたのか、手ぶらのままだった。
「お疲れ。志乃。最後のテストどうだった?」
「どうも無いよっ。あたしやっぱり理系にすればよかったぁ。ライティングわかんないよ。」
彼女は文系、私は理系。
志望している大学はもちろん一緒だけど、学科が全然違った。
「もうだめ。今回の考査もお姉ちゃんに怒られるー。」
私の机でおよよと泣き続けている志乃を慰める。
彼女の母親は巷で噂になっている有名国会議員。
仕事に夢中な彼女の母親にかわって育ててくれたお姉ちゃんが今や母親の位置に君臨していた。
「まあまあ。終わっちゃった事は仕方ないし、このままどっか美味しいカフェ行こう。ね?ほら、立って。」
志乃を引きずるようにして私たちが訪れたのは、喫茶店「Pause」。
「舞ここ好きだよねー。」
そう、私は何か有ればここを必ず訪れていた。
ここは普通の喫茶店とは違って、飲み物のメニューが一切無い。
全てマスターと店員さんのお任せ。
だけど、絶対に今こういう感じの物が飲みたいと思った飲み物を出してくれるなんだか、不思議なお店。
心地いい来店の鐘が店内に鳴り響いた。
「いらっしゃいませ。」
こそこそっと志乃が私に耳打ちをする。
ーそれにここのお兄さん、舞のタイプど真ん中だもんねー
その言葉に赤くなった顔を扇ぎつつも、いつものお気に入りの席についた。
「舞ちゃん、いらっしゃい。」
「こんにちは、マスター。今日はテストだったんで、お昼食べにきました。」
「マスター聞いて、テストまた悪いかもぉ。」