翌週の月曜の夕方、運転中に携帯が鳴る
ナビの画面には弁護士事務所の文字が、珍しいな?と思いながら、あと少しで駐車場に着くので出なかった

 3分後、車庫入れをしている時に着信、鳴らすのは3コールのみ、部屋に戻って掛け直せばイイやと思い車を降りた瞬間にまた鳴る。その後に2コールを2回り掛けてきた滝汗

 部屋に入って、そらを撫でてから直ぐに電話
 
 女弁護士が『あのぉ、メールで連絡してくださいって書いたんですけど』って言うので、『内容を聞きたかったら連絡下さいとの事でしたのでしませんでした』と返すと、『そうですか、ではこれで調印も済んだので、終わりになります』と言ってきた

 ボクはビックリして、『まだ終わらないでしょ?向こうからの振込もあるだろうし、土地と建物の名義変更もこれからだし、そもそも相手との交渉が終わったら依頼者に対して口頭で報告するのが筋じゃないの?メールでは失礼だと思いませんか?しかも連絡しろって、あくまでも私は依頼者ですよ』と言った

 この言葉は女弁護士には伝わらなかった
『まだ、やる事はありますが交渉は終わりましたので今回の報酬をいただきたいと…』と声のトーンを変えて言ってきた

『全てが終わってからで良いでしょ?そもそも弁護士事務所の口座に一旦入金するんだから、そこから差っ引く話になってたでしょ?』と話すと

『それが定期預金の通帳解約をしに行ったら本人じゃないと出来ないと窓口で言われたので、そちらに送りますので保険金請求と共にご自身でやらなきゃいけないんですよ』と

『毒妹からの入金もあるじゃないですか?こちらも着手金は既に○十万払ってますし、足らないんですか?』と言うと、『足りません』との返事

 報酬の金額を聞いてポーン
『はぁ?アナタ殆どの事を私自身にやらせて、交渉しかやってないのに、こんなに取るんですか?ボッタクリですか?』と言うと

『始めに言いましたよね?それでもやってくれと言ったのはボクさんです。これぐらいの話を自分で解決できなくて頼んだんですよ。報酬は払って貰います』とのこと

 マジ、呆れたチーン
 ソコソコのランクの車が買えちゃいますよポーン

 しかも、その支払いを早めにして欲しいと言って来たのだ笑い泣きバカにするのも大概にしろムキー

 でも、気の弱いボクは翌日、振り込みました笑い泣き




 弁護士を出さなきゃ、こんなに貰えなかった。
今回の遺産分割協議書に記載されている金額はあくまでも毒妹が提示してきたもののみであり、これを分割して終わりになっている

 ボクが必死に調べた父の相続の際の情報、目録に載ってない母が自分の金で掛けていた毒妹受取の生命保険に、母が貯めていた預金通帳がある。これらを踏まえて推測するとボクは全ての15%程を取得した形になる

 多分、調べられていないものもあるだろう。生前に毒妹名義に変えたものもあるだろう…、言い出したらキリが無い、毒妹を訴えられる証拠も手に入れる事が出来た。これがボクがやれるだけやった結果になったのだと思っている


 まだ、安堵は出来ないが区切りは着いた



 その電話の終わりに弁護士から
『来所された際に彼女の上司と名乗る同行者がいた』と聞いて、再び驚くことに…