日本へ留学する前にずっと務めてた会社に訪問してきました。
18年ぶりです。
と言っても、当時の同期の同僚がまだそこで働いています。
タイミングよくて、お互いのスケジュールも余裕があって、
今回の出戻り訪問が実現できました。
写真を見て戸惑う方もいるかもしれませんが、
なぜ、カメラ三台?
どんな場所?と疑問を思ってるだろう。
ここは香港ケーブルテレビ局内の一角です。
しかも、ちょうどこの場所が18年前の数年間、
毎日長時間に渡り、生放送を進行させました。
その生放送に携わった集団には私がいました。
訪問当日、あの頃の面影がまったくなくなり、
スタジオのセットとか、少しでも残されていません。
幸い、過去仕事で絡み合った人物が何人も再会できました。
お互いの顔が知ってるものの、
名前がなかなか出て来ませんでした。
18年ぶりなのに、意外とそれほど変わらないのが香港人優れる所だろう。
しばらく懐かしい話をしながら、
現在テレビ局の制作流れと技術を観察してみました。
昔の編集が大掛かりな人数と機材を頼ってたが、
今は一人でもパソコン一台でできる時代になっています。
先ほど見たカメラも最新4Kのもの、
以前よりキレイに映り出せるという今のスタンダードです。
テレビ業界がほとんど関与していないため、
実際再び現場に行ってみたら、
まさに、浦島太郎状態です。
一時期に見慣れた光景が新鮮な感じに一転、
なかなか帰るとしませんでした。
テレビ業界の裏側はどう変化したか今回通して肌で感じ取れました中、
一番印象残るのが誰も明るく、前向きな顔をしていませんでした。
そもそも、香港にてテレビというメディアの自主性がなくなりつつであり、
その上、若い人のテレビ離れが激しく進んでいるため、
テレビ局自体が儲からない時代に突入し、
収入減ることによって、
製作費用を省くようになり、
番組の水準が低下させたりして、
オーディエンスがテレビにさよならを告げるという悪循環に陥っています。
元もテレビ消滅につながる大きな原因は別にあります。
それはあるゆる番組の中、
特にニュース番組から違和感を覚えることです。
「立場が中立ではなくなってる!」
時には「真実の全てを報道しない!」、
「取上げる部分がおかしい!」などなど、
また、広東語らしくない言葉使い、表現から
簡体字の字幕、場所の名前も中国内陸化まで、
すべてが香港を代表するテレビ局なら、
あるべき姿ではありません。
もう誰のために発信してるかという帰属感も薄くなっています。
あえて言うなら、
香港現在のニュース番組の中、
ケーブルテレビのがなかなかレベル高い報道をしています。
もし同じニュースが他局の報道と比べてもらえば、
おそらく僕ここで話したことがわかってもらえるはず。
もうこの業界に再び飛び込むことないと思いますが、
やはり香港人のために、
世の中の真相を伝え続けてほしいです。
それはテレビの最低の役割です。
香港魂:http://hongkongsoul.blogspot.hk/