書評 女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記

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瓜田に履を納れず李下に冠を正さず

とうとう心配していた事が、最悪な形となってしまった。
私は本書「女子アナ・吏良の海上自衛隊メンタルヘルス奮闘記」を読みすぐ本書を批判する感想をアマゾンのブックレビューへ投稿した。詳細は過去の記事を読んで頂ければわかると思う。

海上自衛隊を応援する一人として、海上自衛隊を批判するブログはどこかで止めにしたかった気持ちがあった。昨年、佐世保総監の年頭訓示の記事を読み総監の国防に対する確かな心構えに感銘し手締めにしようと決めた。
本書に対する嫌悪感を抱いてはいたが、日本の将来のために批判的な記事については、すべて非公開記事として、逆に著者を応援する側として記事を書いたつもりである。

今回の報道を受け私は裏切られた気持ちでいっぱいである。記事内容が事実でないにしても「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず」人の上に立つものとして脇が甘いといわれても仕方がないだろう。いったん封印していた記事を公開することに決めた。
断っておくが、海自内部の派閥争いに興味など一切無い。私は純粋に海上自衛隊の将来を心配する一市民として書いたまでである。

最後にマスコミの取材に対しては、一切ノーコメント(無言の行)に徹するべきだった。


2012.05.08


北朝鮮ミサイル危機のさなかに、佐世保基地トップだった加藤耕司総監(58)が突然退官した。同氏は次の海上自衛隊制服組のトップ、海上幕僚長に目されていた大幹部で、その退官劇は周りも驚く想定外のことだった。

 国防の最前線で何が起こったのか。取材を進めていくと、海上自衛隊内で加藤氏と、元NHKアナウンサーという異色の経歴を持つ女性部下Aさんとの“親密すぎる関係”が取り沙汰されていたことがわかった。

 自衛隊内で調査が行なわれていた頃、2人の身辺は慌ただしさを増す。

 「今年1月、まずAさんが佐世保から関東に異動になった。一方、加藤氏のほうは『後任に道を譲ってほしい』と退職を勧められた」

 と、ある関係者は明かす。ただし、Aさんとの関係が、加藤氏の追い落としを図る一派によって利用されたとの見方もある。

 OBのひとりは怒りを露わにして、こう指摘する。

 「加藤さんは愛妻家で、とても実直な人です。若い隊員にもざっくばらんに声をかけてくれる。Aさんと度々一緒に行動していたのは間違いないが、不倫をするような人ではありません。ただし、そういう誤解を受けるような行動をとったのは脇が甘すぎます」

 自衛隊では国防上の機密情報を扱うこともあり、不倫は事実上、懲戒の対象となっている。自衛隊法第46条第2項にある「隊員たるにふさわしくない行為」に当たり、処分されるのだという。真相を質すためAさんを直撃した。

 --加藤氏はなぜ突然退官したのか。

 「それは、勧奨でお辞めになったわけですから、勧めた方に聞かれたらどうですか? ご本人がすすんで辞めるといったわけではないと思いますので」

 --あなたとの不適切な関係が理由だといわれている。

 「そういう事実はありません。普通に上司としてお仕えしただけで、それ以上でもそれ以下でもありません。そりゃ人の受け止め方はいろいろあると思いますけど、私は不適切なことは何もなかったと思っています」

 --2人でどこかに行ったことは?

 「2人で飲みに行くとか、二次会に行くとかはありましたが、それくらい上司とだったらありますよね」

 --このことに関して、自衛隊内部から問い質されたことはあったか。

 「ないです。いわれたことはないですよ」

 Aさんは、自分との関係が理由ではないといいながらも、加藤氏が不本意な退官を迫られたという。

 一方の加藤氏本人は本誌の取材に対し、

 「(不倫は)事実じゃない。だいたい、海上自衛隊の人事があんなもの(不倫に関する噂)で影響されるわけがないじゃないですか」

 --2人のツーショット写真も撮られているようだ。

 「そういうのはあったかもしれない。いろんなところで撮られていますから」

 --不倫関係を示すような写真もあったのでは。

 「あるわけないじゃないですか、そんなもの」

 --定年前に辞めた理由は。

 「そりゃみんな、そうでしょう。定年まで勤める者なんていませんよ」

 海幕広報室は、2人の関係について次のように回答した。

 「関係を疑う旨の2件の通報があったことから、そのつど加藤海将およびA3佐に直接確認した結果、そのような事実はないことを確認した」

 また、メールや写真については「承知していない」としたうえで、加藤氏の退官は「海上自衛隊の将官人事について総合的に判断した結果」とのことだった。

 加藤氏への取材の最後、海上幕僚長を目前にしながら辞めた理由を問うと、フッと哀しそうな表情になり、

 「そういうことは今、こんなところでお話しすることではないです」

 と肩を落とした。加藤氏の退官直後、佐世保から出航したイージス艦は、北朝鮮のミサイル発射探知に失敗し、わが国の危機管理能力の低さを露呈する結果となった。直前まで、指揮官を務めていた男の無念の言葉は、何を意味しているのだろうか。

 ■取材協力/時任兼作(ジャーナリスト)

 ※週刊ポスト2012年5月18日号
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