2008年7月に先代犬とのお別れによりやって来たワンコ。大好きなワンちゃん。先代が亡くなって、母があまりにも気落ちしており、毎日泣いてこのままではもうおかしくなってしまいそうな状態だった為、すぐに迎えた可愛い可愛い子。
この子も遂に逝ってしまった。
ずっと元気で細かい体調不良はあったものの大病はせず健康そのものだったのに、昨年末シャンプーから帰ったら急に咳き込み呼吸が荒くなったので受診させたら肺水腫を起こし、二、三日が峠と言われてしまった。
母から連絡を受けても全く意味がわからず、急いで緊急入院となった病院へ駆けつけたら酸素室で元気にしており早くここから出して!とカリカリやっている姿を目にした。これなら大丈夫かも?と家族全員が思い、確かに約一週間後に退院。年末年始はお家で過ごせた。
でも心臓に問題があり、毎日利尿剤を飲ませること、最悪半年から長くて2年くらいの間には亡くなってしまうことを説明された。2年なら先代犬と同じだし受け入れられる。でも半年…?今は元気なのに。悲しかったけれど、持ち直してくれたことが何より嬉しく、年末年始は幸せだった。
そして春、梅雨、夏と季節が変わり、若干の衰えはあっても実家に帰る度可愛い姿を見せてくれる彼女に癒され、これならあと2年は大丈夫だよね?と思いながら過ごしていた。
なのに三日前、呼吸がおかしいから病院へ連れて行ったと母から電話がきた。肺水腫再発でそのまま入院になり、また二、三日が峠と言われたと。
きっと今回も大丈夫だよね?と思いつつ、その日はお盆休みで娘ちゃんを連れ外出中だったので、その帰りに実家へ。ひとしきり説明を受け、早く帰って来られると良いね、と話して帰宅。
翌日、この日はマザー牧場へ。でも全然楽しくない。実は前回の病院は少し行きにくい場所にあり、高齢の父母では連れて行かなかったため、今回は往診ができる違う病院に頼んだらしい。それが少し引っかかっていた。
前の病院は、どんどん面会に来てあげて下さいと言われていたのに、今回は何も言われない。これは問題がないから言われないのかな?色々考えて過ごしていた一昨日朝、遂に危ないから直ぐに来てくれと病院から連絡がきたと電話が来た。
?大丈夫だから連絡がないのではなかったの?どういうこと?面会時間は13時とのことだったけれど、台風予報のため、早めに実家に到着し家族で病院へ。そうしたら酸素室なのかと思っていたら全身麻酔で挿管されている彼女を目にして涙が出て止まらなくなってしまった。なんでこんな事になってるの?
連れて帰る?このまま?でも獣医さんはもう助からないと言っている。利尿剤を投与し続けているのに、乏尿状態で全く尿が出ない。尿さえ出れば治ったのに出ないから、今度はK値が上昇したと。
もう駄目なんだと思った。
まだ麻酔が切れていないのかも知れないので、このまま家に帰すのも辛いし、ここで麻酔が切れるまで管理してもらい、麻酔が切れた頃に再度お迎えに来るということで一旦帰宅。
信じられない。
そして約2時間後、少しだけ動けるようになった彼女をすぐに家につれて帰る。どうしてこんなに弱っちゃったの?急になんでしょ?3日前までたくさんご飯も食べていたと聞いたよ。どうして?
そこから10時間ほど、本当に辛い時間だった。呼吸は荒く、何をしても辛そう。どうにか楽にしてあげられないものかと、家族全員が必死だった。体の向きを考え、押さないように優しく優しく撫で、ずっと声をかけ続けた。そうしたら全く出ないと言われていた尿を大量に本当に大量に出した。
3、4回も。
この子は本当に真面目で寂しがり屋さんだから、家じゃないとおしっこもできなかったんだよね?あんなところに預けられてどれだけ寂しかっただろう。おしっこも出ないよね?殺したのはわたしたち家族だったのかも知れない。最期の時を、寂しさでいっぱいにしてしまったのかもしれない。
そんなことを考えたら先代犬の最期の時と同じ、酷い頭痛がしてきて起きていられなくなってしまった。旦那さんと母と私で見ていたけれど、0時頃に私が頭痛に耐えられなくなり横になることに。旦那さんと母がついていてくれたけれど、次に母に少し休みなさいと言われた旦那さんが横になることに。このところ在宅なのに深夜まで仕事をしており不眠になっていた旦那さん。毎日3時、4時まで寝られないと言っていたのに何故かこの日は2時に眠ってしまったとのこと。そして高齢の母もウトウトしてしまったらしく、3時に気がついたら動かなかくなっていたとのこと。
魔法にかけられたみたいに、普段眠くない時間にみんな急に眠くなってしまった。それだけ疲れていたのだろうけれど。すぐに起こしてもらい、声をかけに行くと、確かにあれだけ辛そうだった呼吸がなくなり静かになっていた。夜風がビュービュー吹き込んでいるのにまだとても暖かくて、本当にまだ息をしなくなってすぐだったんだろう。
一人で逝かせてしまった。あんなに寂しがり屋の子を一番苦しかったであろう最期、一人で逝かせてしまった。苦しかったよね、ごめんね。ごめんね。
息が止まっているとは思えないくらい可愛いお顔。最後まで可愛いお顔にツヤツヤの毛。お別れだなんて信じられない。
昨日、火葬してきた。娘ちゃんも大泣き。
花で飾ってあげて、大好きだよと何度も何度も繰り返し伝えた。大好きだよ。

も体験。






退院後の診察でも、問題なかったので再入院にはならず、晴れて経過観察に。でも結局原因不明のまま、今後も検査入院などが残っています

