りばいばる#119 三女の遠足に同行 | 英語できない手に職もないパパ&村上家の6女1男 オランダ移住物語

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これは2018年2月6日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

 

先日、早朝の仕事中に妻から電話があり、今日三女の属するグループ1、2がバスで遠足に行くから、誰か付き添い出来る保護者数名いませんか?という連絡メールが急遽学校から来たとのことでした。

え!?今日の話!?ということで、担任の先生含む、クラスの保護者のWhat's app(Lineのようなアプリ)グループ内では「急過ぎる!」「ムリムリムリ!」「誰か行けないの?」と軽く混乱が起き、担任の先生も「ごめん急で!でも何とかお願いします!」と朝からワチャワチャしたのですが、僕は時間的に行けそうだったので妻がWhat's appグループに「うちの旦那が行けるでー。オランダ語はもちろん英語もできひんけど。」と送ると、「素晴らしい!」とか「ありがてー!」とか他の保護者達からアプリ内で軽く感謝されました。

結局あと3人ほど保護者が集まったみたいで、遠足は無事遂行。
集まらなかったら遠足は中止になるのか気になるところですが・・・

指定の10時過ぎに三女の教室へ行くと、三女のクラスの子供達はイスをサークル上に並べて、廊下に掛けてあるコートなどを順番に着たりして、出発の準備をしているところでした。

去年の夏休み明けに4歳に成り立てで入学した三女がどんな風に学校で過ごしているのか、垣間見る良いチャンスでした。

僕の他にもう一人いかつめのパパと二人のママの4人で遠足に同行します。

担任の先生が生徒にオランダ語で遠足の注意事項や同行するパパママの紹介などをするのを全く聞き取れないままいましたが、要するに子供達が公道を歩く際、飛び出したり迷子になったりしないよう、先生をサポートする役目です。

オランダの小学校では保護者が積極的に学校行事などに参加するのが当たり前の文化なので、子供達もそれが当たり前と刷り込まれていますし、その子達が大人になってもそれが当たり前なので、良い循環だと思います。

僕も言語がダメながら随分慣れて、リラックスして参加出来るようになって来ました。

長女や次女の遠足や校外学習などは基本的にボランティアの保護者が車を出す風習だったのですが、今回の三女のグループの遠足は大型バスをチャーターしており、学校の外に停まっている大型バスを発見した子供達は奇声を上げて大興奮!

みんなバスに乗り込み、保護者達も乗り込みましたが、両サイドに2席ずつ子供達が座り、三女も「キャー!」と声を上げて相当楽しそうでした。

先生の伝達ミスだったかもしれませんが、当日遠足であることを知らされるなんて、毎日何が起こるか分からない学校は子供達にとって楽しいはずです。

不思議なことに長女も次女もオランダ語がまだまだでコミュニケーションが難しい中、誰一人「学校に行きたくない」と言わないのは、こういった学校環境なのだからでしょう。

日本では伝達ミスなどで当日聞いていないなんて事象が発覚すると大問題に発展しそうですが、このいい意味でのルーズさがオランダ流で、子供達にとって良い環境と言われる所以なのかもしれません。

乗車人数に対してかなりゆったりした大型バスは緩やかに出発し、デルフトの街の細い道なども勢い良く駆け抜けて行きます。

デルフト駅裏の新しい道を少し北に進み、トラム沿いのスペースに停車し、そこから少し歩いて目的地である博物館へ向かいます。

先に博物館に行っていた別のグループと入れ違いでバスが今度はその子達を乗せて学校へ戻り、またピックアップに来てくれるようです。

ここからが保護者の出番で、子供達が道に飛び出したり、車や自転車に気配りしながら博物館へ誘導します。

到着したのは家の近所にこんな博物館があったなんて!というデルフトとオランダの歴史物を陳列した「MUSEUM PRINSENHOF DELFT

長女の遠足の時同様、入場すると子供達はコート掛けに上着をかけて、案内役の若い女性スタッフの引率で一旦移動し、説明を聞きます。

地べたに座るの前提で敷いてあると思われる大きな敷物に靴のまま各々座る子供達。

お姉さんが説明しているのを邪魔するようなおしゃべりなどには細かく注意する担任の先生でしたが、話をちゃんと聞いていれば寝そべっても先生も係のお姉さんも容認なのには驚きました。これがオランダ流!?

博物館の中を順番に回りますが、お姉さんの説明はもちろんオランダ語なので一切分かりません。

ここでも長女の遠足の時同様、お姉さんが何か質問すると大半の子が積極的に人差し指を挙げ答えていきます。

我が家の三女は村上家では一番のオランダ語の使い手とは言え、学校では下から2番目ぐらいに幼い4歳と4ヶ月程なので、わちゃわちゃとグループのいろんな子に絡みに行ったり、お兄さんお姉さんに人形の様に可愛がられたり、時々先生に注意されたり、このグループのマスコット的ポジションを確立している様で安心しました。

約1時間程博物館を巡り、遠足は終了です。

帰りも車やトラムに気を付けながらバスに乗り、無事学校へ戻りました。

学年が上になって来ると全員自転車で校外学習に行くこともよくあるようなので、まだまだオランダの現地小学校、楽しいことが待っていそうです。

この約1年はコロナの影響で、イベントというイベントが中止になってしまいましたが、オランダは緩和に向かいつつあるようです。(2021年5月現在)

何となく夏休み明けからは子ども達の学校のイベントも戻って来そうな、そんな希望と予感が入り混じる今日この頃です。
 

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