都合のいい女から抜け出せないので行けるとこまで行ってみる

都合のいい女から抜け出せないので行けるとこまで行ってみる

彼の仕事場から彼女の家までのタクシーをつとめながら、十代最後の糞恋愛を綴る。
この関係には批判も多いでしょうがおもしろ半分に今後の展開を予測したりして楽しんでください。同じ境遇の方、元気出してください。

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太郎のことは彼女からよく聞いていました。彼女も彼女で太郎のことは大好きらしく、何考えてるかわからないといいつつ、楽しそうに話してくれます。

まだ夏の暑い日でした。地域の夏祭り(祭りと言っても神輿やらなにやらが行列で街を練り歩くだけのもの)で太郎が踊るらしく、それを見に行きたいと彼女が言い出し、トーコも来ないか、というお誘いが。私も太郎がどんな人なのか気になっていたため、迷うことなく参戦しました。

当日、生憎の雨でしたが太郎はしっかり踊っていました。彼女も大はしゃぎで動画をとったり写メをとったり楽しそうでしたので、私も楽しかったです。踊り終わって太郎がわたし達に気づき、こちらに手を振りました。わたしは太郎に顔が見られないよう、傘で顔を隠していたのですが、彼女は満面の笑みで手を振り返し、私はなんだか蚊帳の外。

家路についてから「太郎くんいいこそうだね」と言っておきました。正直踊ってるところ見てもなにもわからないわ。

それから数日して、彼女から私と太郎とトーコでカラオケにいかないかという誘いがありました。さすがにそのメンツでカラオケにいくのはおかしいだろと。はじめはびっくりしてしまって、行けたら行くと返していたのですが、どうやら私を、誘ったのは太郎の方らしく。
彼女が、トーコはカラオケが上手だという話をして、じゃあ聞きたい!となったらしい。

実際カラオケは好きだし、歌うことも好きだ。祭りの時もちゃんとは太郎のかおをみておらず気になっていたのも事実。まあカラオケくらいなら行ってみてもいいかと。当日ギリギリに、行きますと返事をしました。

私の中ではここが分岐点だったようです。行くと返事をしたことに後悔しているわけではないのですが…