災害時の母乳育児支援について批判されることがあります。
「こんな時に母乳母乳言うなんて!」という声があるのです。
このような批判をする人が誤解している思い込み。
・災害時のショックやストレスで母乳はストップする
一時的に母乳が出にくくなる現象がありますので、
お母さんは「母乳が出なくなった!?」と心配してしまいます。
でも、あくまでもそれは一時的なもので
落ち着いて諦めずに欲しがるままに吸わせていれば回復します。
この現象は、野生動物にも見られるごく自然な体のメカニズムです。
天敵が多い野生動物は、敵が近づいて危険が迫っている時には
「のんびり授乳している場合ではない!」ということで射乳が止まります。
ショックやストレスが射乳を促すホルモン「オキシトシン」に作用して
生産した母乳を出さないように働いているのです。
そして危険が去った後に落ち着いて授乳を再開できるのです。
母乳が出ていないように感じても、
生産するホルモン「プロラクチン」は働いています。
出ていない気がしても、このメカニズムを知っていれば
一瞬慌ててもすぐに「大丈夫」と安心して授乳を再開できますね。
このようなメカニズムを知らなければ
出なくなったのだと思って落胆してしまうでしょう。
批判する人は、知らないが為に
「母乳が出なくなった人にプレッシャーをかけるようなことを言うなんて酷い」と言います。
災害時の極限状態では母乳は止まると信じられている現状では
善意から救援物資に人工乳が送られています。
しかし、その善意の人工乳で母乳育児が阻害されてしまい、
最悪の場合は赤ちゃんの命と健康が脅かされることもあるのです。
