母乳育児情報室

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母乳育児に関する情報のブログです

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災害時の母乳育児支援について批判されることがあります。

「こんな時に母乳母乳言うなんて!」という声があるのです。


このような批判をする人が誤解している思い込み。


・災害時のショックやストレスで母乳はストップする



一時的に母乳が出にくくなる現象がありますので、

お母さんは「母乳が出なくなった!?」と心配してしまいます。

でも、あくまでもそれは一時的なもので

落ち着いて諦めずに欲しがるままに吸わせていれば回復します。


この現象は、野生動物にも見られるごく自然な体のメカニズムです。

天敵が多い野生動物は、敵が近づいて危険が迫っている時には

「のんびり授乳している場合ではない!」ということで射乳が止まります。

ショックやストレスが射乳を促すホルモン「オキシトシン」に作用して

生産した母乳を出さないように働いているのです。


そして危険が去った後に落ち着いて授乳を再開できるのです。


母乳が出ていないように感じても、

生産するホルモン「プロラクチン」は働いています。

出ていない気がしても、このメカニズムを知っていれば

一瞬慌ててもすぐに「大丈夫」と安心して授乳を再開できますね。


このようなメカニズムを知らなければ

出なくなったのだと思って落胆してしまうでしょう。

批判する人は、知らないが為に

「母乳が出なくなった人にプレッシャーをかけるようなことを言うなんて酷い」と言います。


災害時の極限状態では母乳は止まると信じられている現状では

善意から救援物資に人工乳が送られています。

しかし、その善意の人工乳で母乳育児が阻害されてしまい、

最悪の場合は赤ちゃんの命と健康が脅かされることもあるのです。




被災された母子のためにユニセフがフリーダイヤルの電話相談を開設したそうです。

全国各地に避難している被災者の方もいらっしゃるかと思います。

赤ちゃんのお世話は、平時でさえ悩みや不安が尽きないもの。

このような甚大な被害をもたらした災害時にはお母さんたちのストレスは想像を絶するものがあります。

無料電話相談はラ・レーチェ・リーグのリーダーが受けるそうです。

母乳育児の知識や経験も豊富ながら、カウンセリング技術にも長けています。

しかも全てボランティアでの活動です。

きっと不安な心を軽くしてくれると思います。

以下、ユニセフのサイトhttp://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0413.htm より抜粋です。

【2011年4月13日 東京発】

日本ユニセフ協会は本日、災害弱者である被災地のお母さんと赤ちゃんを応援するため、母乳育児を含む乳児栄養の相談を受け付ける無料ホットラインを設置しました。また乳児栄養に関する適切な情報を広め、被災地でのお母さんと赤ちゃんに優しい環境づくりに役立ててもらうため、ポスターとパンフレットも作成いたしました。

赤ちゃんの栄養ホットライン

これはユニセフ東京事務所、母乳育児団体連絡協議会(日本母乳哺育学会一般社団法人、一般社団法人日本母乳の会、NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会)、災害時の母と子の育児支援共同特別委員会(ラ・レーチェ・リーグ日本、母乳育児支援ネットワーク、NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会)の協力により実現されたものです。

無料ホットラインには上記協力団体のひとつであるラ・レーチェ・リーグ日本のリーダーたちが対応します。また一般社団法人日本母乳の会でも相談ダイアル(こちらは通話料負担となります)を設けています


  • 無料ホットライン
    0120-888-105(やっぱり母と子)
  • 母乳の会
    080-3479-2280
    080-3418-2827
    (こちらは通話料が発生します)
  • ■■お母さんを援助している方、及び、メディア関係者の方へのお願い■■



    緊急時だからこそ母乳育児を支援してください!
    紛争や災害を抱える多くの国で支援活動をしている国連児童基金(ユニセフ)と世界保健機関(WHO)が出した「乳幼児の栄養に関する世界的な運動戦略」には、次のように書いてあります。
    『乳幼児は、自然に、もしくは人為的に引き起こされた災害の際にはもっとも脆弱な犠牲者となります。母乳育児の中断や不適切な補完食(注:離乳食のこと)は、栄養不良、疾病、死亡率のリスクを増加させます。例えば難民キャンプで無差別に母乳代用品(注:粉ミルクや哺乳びん)を配布するような行為は、早期かつ不必要な母乳育児の中止をもたらしかねません。ほとんどの乳幼児に対しては、母乳育児の保護、推進、支援、および適切な時期に安全で適切な補完食が与えられるという保証に重点がおかれなければなりません。母乳代用品で育てなければならない乳児も常に少数は存在するでしょう。適切な代用品が供給されなければなりません。そして、それが通常使用される一連の食品や医薬品の一部として、調達され、配布され、安全に与えられなければなりません』(日本ラクテーション・コンサルタント協会訳)

    授乳中のお母さんには特別なニーズがあります!
    災害時の授乳中のお母さんには、人工乳ではなくお母さんのための食べ物や飲み物が十分に行き届くようにお願いします。なぜなら、赤ちゃんを母乳で育てるのに加えて、年長の子どもたちや子ども以外の家族を世話するためにも元気でいる必要があるからです。小さな赤ちゃんのいるお母さんが集まって安心して、くつろいで授乳できるスペースの設営が理想的です。

    非常時こそ母乳が大切です!
    母乳育児は赤ちゃんの命を救います。母乳育児は完全無欠の栄養を赤ちゃんに与えます。さらに、母乳の中の感染防御因子が、非常事態で流行する可能性のある下痢や呼吸器感染から赤ちゃんを守ります。一方、安全な水や、お湯を沸かす燃料のない場所での人工乳の使用は、栄養不良、疾病、乳児死亡のリスクを高めます。母乳育児を続けることで、お母さんも子どもも慰められ、心の支えが得られます。
    お母さんには精神的なサポートが必要です!
    一方で、授乳中のお母さんは摂取カロリーが極端に不足すると母乳の分泌が低下することがあります。ストレスで一時的に母乳の出が悪くなっているお母さんには精神的なサポートをお願いします。母乳が足りなくなって、人工乳が必要になると、避難中の貴重な水や燃料、消毒のための資源を消費することにもなります。そして、人工乳は本当にそれが必要な赤ちゃんにきちんと行き渡るようにお願いします。
    支援と報道に配慮をお願いします!
    脆弱な子どもたちと同様に「授乳中のお母さんには特に十分な食べ物が行き届く」よう配慮がぜひ必要です。

    母乳育児中のお母さんが安心して授乳を続けられるような支援、報道の配慮をお願いいたします。

    作成:災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会
    NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会 (JALC)
    ラ・レーチェ・リーグ(LLL)日本
    母乳育児支援ネットワーク(BSNJapan)

    参考資料:
    WABA「グローバル化」時代の母乳育児 2003年(BSN訳)
    BFHIニュース、ユニセフ 1999年9月/10月
    WHO/ユニセフ「乳幼児の栄養に関する世界的な運動戦略」2003年(2004年JALC訳)
    なお、NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会とラ・レーチェ・リーグ日本では、被災された方のために無料で母乳育児相談に乗っています。

    ■問い合わせ(援助者向き)

    『災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会』は、NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会、ラ・レーチェ・リーグ(LLL)日本、母乳育児支援ネットワーク(BSNJapan)の3つのNGO団体が共同で運営しています。

    ★NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会(JALC):母乳育児援助のための専門的な知識と技術を持つ「国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)」が運営している、母乳育児支援にかかわる専門職のための団体です。
    (
    http://www.jalc-net.jp/ )
    ★ラ・レーチェ・リーグ(LLL)日本:母乳で育てたいお母さんのための集いを開き、相談活動などを行っている、母親に
    よるボランティア団体です。世界66ヵ国に活動グループがあります。(
    http://www.llljapan.org/ )
    ★母乳育児支援ネットワーク(BSNJapan) :ユニセフや国連の協議団体であるWABA(世界母乳育児行動連盟)や
    IBFAN(乳児用食品国際ネットワーク)といった団体と連携をとって広く母乳育児に関する情報の提供などを行ってい
    ます。(
    http://www.bonyuikuji.net/ )

    ■この資料についての問い合わせ先:info@jalc-net.jp (NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会)■

    info@jalc-net.jp (NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会)■
    ■問い合わせ(被災されたお母さん専用):
    hisai_support@llljapan.org (ラ・レーチェ・リーグ日本)■

    被災しているお母さん、母乳育児中なら母乳を続けてください。

    ショックやストレスで出なくなったように感じても一時的なものです。

    安心して欲しがるままに含ませてあげてください。


    ミルク育児でミルクや清潔な水が手に入らずお困りのお母さん、

    ぜひおっぱいを含ませてあげてください。

    過去の震災被災者で、母乳が出るようになったという例もありますし、

    抱っこされているだけでもお子さんは安心します。


    そして、以下は母乳育児中のお母さんはもちろん、

    支援している自治体やボランティア関係、メディア関係者にも

    ぜひ熟読してほしい内容です。




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    JALCは震災と母乳育児について、3つの情報をウエブサイトから発信していま
    す。
    ウエブサイト http://jalc-net.jp/  のサイドメニュー「災害時の母乳育児支
    援」から。
    (タイトルが以前の新潟地震なっていますが、お許しください。更新します)
    皆さん許可を取る必要はありません。下記をどんどん発信してください。 

    1、災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会からの3つの情報
    http://www.jalc-net.jp/hisai.html

    「地震や水害にあった母乳育児中のお母さんへ」1ページのPDF 
    http://www.jalc-net.jp/hisai_mother.pdf
    「お母さんを援助している方、及び、メディア関係者の方へのお願い」1ページ
    のPDF 
    http://www.jalc-net.jp/hisai_media.pdf
    「被災者の救援にあたっている方へ」2ページのPDF
    http://www.jalc-net.jp/genchistaff.pdf

     
    携帯バージョンもあります。 http://www.jalc-net.jp/i_hisai.htm


    2、「災害時における乳幼児の栄養~災害救援スタッフと管理者のための活動の
    手引き」
    IFEコアグループ2007年2月作成文書の日本語訳

    IFEとは、WHO, UNICEF, IBFAN, ENN, WFP(国連食糧計画)、UNHCR(国連難民高
    等弁務官事務所)などの人道援助団体から成るネットワークです。
    全部で27ページになる小冊子(PDF)で、ダウンロードできます。
    http://www.jalc-net.jp/dl/OpsG_Japanese_Screen.pdf


    3、「災害時の乳幼児栄養に関する指針」母乳育児団体連絡協議会

    日本母乳哺育学会、日本母乳の会、NPO法人日本ラクテーション・コンサルタン
    ト協会の3団体からなる母乳育児団体連絡協議会が、新潟地震の後、2007年10月
    にを共同で出した指針です。カップ授乳の写真を含む2ページのPDF
    http://www.jalc-net.jp/hisai_forbaby.pdf

    4、小冊子『災害時の母乳育児相談 援助者のための手引き』災害時の母と子の
    育児支援 共同特別委員会製作
       2005年作成、2007年改訂、約50ページ
       入手は「母乳育児支援ネットワーク」から。下記に情報があります。
    http://www.jalc-net.jp/hisai.html



    どうかたくさんのお母さんと赤ちゃん、さらに支援者にこの情報が届きますよう
    に!

    このたびの震災と津波で被災された方にはお見舞い申し上げます。
    一刻も早く安らかな日常に戻れるようお祈り申し上げます。
    このような非常時にも母乳育児は赤ちゃんの命を繋ぎます。


    下記は母乳育児を続けるための呼びかけ文です。
    内容を改変しない限り、転載・転送は自由となっています。

    --------------------------------

    ★★★地震や水害にあった母乳育児中のお母さんへ★★★


    ○母乳育児中のお母さんは母乳育児を続けましょう
     
    このような状況で母乳育児を続けることはとても重要です。
    母乳育児は赤ちゃんの命を救います。
    母乳育児は完全無欠の栄養を赤ちゃんに与えます。
    さらに、母乳の中の感染防御因子が、非常事態で流行する可能性のある下痢や呼吸器感染から赤ちゃんを守ります。
    一方、安全な水や、お湯を沸かす燃料のない場所での人工乳の使用は、
    栄養不良、疾病、乳児死亡のリスクを高めます。
    母乳育児を続けることで、お母さんも子どもも慰められ、心の支えが得られます。


    ○ストレスで母乳が干上がることはありません!
     
    極度のストレスや恐怖で一時的に母乳の出が悪くなることはあっても、それは一過性のものです。
    母乳育児をすると、お母さんも子どもも落ち着き、
    実際に緊張が和らぐようなホルモンがつくられるという医学的根拠が証明されつつあります。
    一時的に出が悪くなっても、赤ちゃんが欲しがるたびに欲しがるだけあげているとまた母乳は出てくるようになります。


    ○栄養状態のよくないお母さんの母乳にも、完全な栄養が含まれています!

    母乳の栄養はいつでも完全です。
    お母さんが深刻な栄養失調にかかったときのみ、母乳の量が減ります。
    とはいえ、災害時は授乳中のお母さんが十分な栄養をとれるよう、人工乳の配給よりも、
    お母さんのための食べ物や飲み物を優先的に確保するようにしましょう。
    お母さん自身が少しでも体を休めてリラックスし、きちんと食べて十分な水分を取るように気をつければ、
    母乳の出をよくすることができます。


    ○下痢の赤ちゃんでも母乳は続けられます!
     
    母乳の中には免疫が含まれています。
    母乳で育てられていて、極度に下痢をしている赤ちゃんで、脱水症状がある場合は、医療を受ける必要があります。
    その場合も、母乳育児はやめたり減らしたりするべきではありません。
    非常事態では水が汚染されることが多く、哺乳びんやおしゃぶりも汚染されていることが多いので、注意が必要です。
    母乳だけで育っている赤ちゃんにおしゃぶりは必要ありません。


    ○一度は母乳育児をあきらめた人も、必ず再開できます!
     
    母乳復帰の方法を用いれば、お母さんが母乳育児を再開することは可能です。
    母乳復帰をすれば、非常事態において、生命を救う栄養と免疫面での恩恵が得られます。
    これまで混合で、人工乳をたくさん飲ませていたお母さんも、
    授乳の回数を増やし、赤ちゃんに何度も吸ってもらうようにすれば、母乳の量を増やすことができます。


    ○母乳が足りないのではないかと思ったら、便や尿を確認しましょう
     
    月満ちて生まれた健康な赤ちゃんは、生後3,4日ころから1日に6-8回の尿をします。
    (紙おむつなら5-6枚)。
    生後6-8週間くらいまでは、1日に3-5回の便がでます。
    欲しがるだけ欲しがるたびに乳房を含ませましょう。
    新生児は1日8ー12回飲むのが平均ですが、もっと飲む赤ちゃんもいます。
    赤ちゃんが欲しがるたびに授乳できていて、赤ちゃんの肌の色つやがよく手足をよく動かしていて、
    いつものように便や尿が出ていれば大丈夫です。


    --------------------------------------------------------------------------------

    2004年10月30日作成:
    ■■災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会■■
       ★日本ラクテーション・コンサルタント協会 (JALC)
       ★ラ・レーチェ・リーグ(LLL)日本
       ★母乳育児支援ネットワーク日本(BSNJapan)
    ●なお、日本ラクテーション・コンサルタント協会とラ・レーチェ・リーグ日本では、
    被災された方のために無料で母乳育児相談に乗っています。

    ■■問い合わせ■■
    (援助者向き):info@jalc-net.jp (日本ラクテーション・コンサルタント協会)
    (被災されたお母さん専用):hisai_support@llljapan.org (ラ・レーチェ・リーグ日本)

    参考資料:
    WABA:「グローバル化」時代の母乳育児 2003年
    BFHIニュース、ユニセフ 1999年9月/10月
    WHO/ユニセフ「乳幼児の栄養に関する世界的な戦略」2003年(2004年訳)
    ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル「月満ちて生まれた健康な母乳育ちの赤ちゃんが、母乳がたりているかどうかを見分ける方法」(2003年改訳)