前日病院に書類を全部送ったけど、昼になってもなんの音沙汰もない。

 

こっちから電話をかけてみると、直接ドクターが出た。

受付の人は外出中で、2時30分に帰ってくるという。

 

あのような人間は、自分から電話してくることは絶対ないから、またかけなおすか、と思っていたところで電話が鳴った。

 

受話器をとると、相手は病院が経理や事務などをまかせているという人物からだ。

 

内容は、こっちの主張通り、間違えて250ドル多く請求していたから、その分を差し引いた金額を支払ってくれというものだ。

 

250ドルもの大金をこっちに負担させそうになったくせに、相手はまったくわるびることがない。

 

夕方になって、病院に電話をかけなおすと、いつもの受付が出てきた。

 

病院「(経理の)○○からそちらに電話もらってます?」

 

私「はい、さきほど連絡をもらいました。」

 

病院「よかった。連絡して一応調べてもらうようにはいったんですが、なんかファイナル・ノティス(最終通知)が来てましてね、確かこっちが金額間違っていたみたいで、訂正したのがそっちに連絡してあるというふうに。」

 

私「はい、口頭でですけど聞いたので。」

病院「すみませんでしたね。」

 

私「その金額でそっちにチェックとか送ればいいですかね?」

 

病院「そうですね、一応ちょっと確認しましょうか。まだステイトメントってやりなおしているので、来たら私すぐに送りますけど。」

 

私「じゃあそれまで待ったほうがいいですか?」

 

病院「待ってもらっていいですよ。283.20ドルですね。」

 

なんだか会話が微妙にずれている気がする。

この人との言葉のキャッチボールはいつもこうだ。

こっちは相手が取りやすいところにボールを投げているのに、向こうは決してこちらの胸元に投げ返してこない。

気持ちがわるいと思うのは、私だけだろうか?

なんだかはっきりしないので、確認を求めてみる。

 

私「じゃああらためて明細を送ってもらえるということですね。」

 

病院「そうしましょうか。じゃあemailアドレスもらっていたので、郵送やなんやしていたら遅れるから、emailアドレスいただけますか?」

 

あらためて文字にすると、この人はいったい何をいっているんだろう?

私のメールアドレスを持っていると言っておきながら、教えてくれと言っている。

確認したいっていう言い方ができないのか?

この人との会話は、すべてがこんな調子なので、本当にいらつくのだ。

 

 

 

 

 朝電話した時対応してくれた人とは、真逆なことをいってきた保険会社の人。

 

「不服があれば再審査するよう、保険会社にそちらから申し立てすることができます。」

 

話がややこしくて、わかりずらくなってきたので、保険会社が日本語通訳を用意してくれた。

しかし通訳に話している最中、めんどうくさくなった電話相手は、さっさと電話を切ってしまった。

 

しかたがないので、3度目の電話を入れる。

今度の人は、最初と同じように、「その金額は支払う必要はありません。」

とのこと。

保険会社の対応は、2対1で私に支払いの必要はないみたいだ。

2人目の話しはいったいなんだったんだ?

 

保険会社を信じて、翌日病院に電話を入れた。

 

「今回の支払い請求ですけど、保険会社の詳細には明記されていない金額があるんですけど・・・。」

「じゃあ、こっちにメールにその書類を添付して送ってください。メールアドレスは・・・。」

 

わるびれない相手に、さすがにこちらもブチッと切れた。

そもそもあんたのところが作った書類なのに、なんでそこにないんだ、と。

 

声を荒げる私。

 

「そんなことはどうでもよくて・・・。」

 

その声をさえぎる病院の受付。

 

「どうでもいいも何も、こちらではわからないから、○○にその書類を送って確認しますから。」

 

○○というのは、会計業務などを委託している人の名前らしい。

知らない第三者の名前を出す時点で、この人がどんな人かよくわかる。

とりあえず書類一式を送り、向こうの返事を待つことにした。

 

 

 病院から送られてきた請求書には、ブーツ、杖代以外に、さらに125ドルと書かれている箇所が、2つほどあった。

 

これが保険会社の明細にはのっていない。

この計250ドルは、こちらが支払わなければならないのか?

 

電話に出た保険会社の人は、こちらの話をすぐに理解してくれた。

「杖などの備品は患者さんに負担してもらうけど、今回の場合それ以外はすべて1度の受診で50ドルしか支払う必要はありません。」

 

明確な答えが返ってきた。さらに

 

「当社のネットワークに加入しているのに、その病院はそれを理解していないと思います。こちらから電話するからちょっと待ってもらえますか?」

 

というと、その場でこちらを待機させて、病院に問い合わせてくれた。数分後再びつながると、「ドクターが今、手が離せないようで即答できないけど、午後2時30分までに返事をくれるそうです。」

ドクターからの返事しだい、保険会社がこちらに電話をくれることになった。

 

しかし4時をすぎても返事がないので、再び保険会社に電話をする。

対応してくれた人は、さきほどとは違う人で、専門用語を並べ立て、こちらにまったく話を理解させる気がないのでは?という話し方をしてくる感じのタイプだ。

 

「その金額は病院から保険会社に請求があったけれども、既定の枠に収まらなかったため断られ、患者さんの負担になる分です。」

 

おっ、最初の人とは真逆のことを言ってきたぞ。

 

 

 本当は前回あたりで、この日記も終わりにするつもりだったけど、この病院は私に新しいネタを投下してくれた。

 

歩行練習は順調で、20~30分歩き続けても、痛みはまったく感じない。

とはいっても、若干不安もある。

 

あの病院には、もう行かないと決めたけれど、本当に大丈夫だろうか?

別の病院に行って、セカンドオピニオンを求めるべきか?

 

そんなことを考えながら、骨折から83日目を迎えた夜、ポストを見ると病院から封書が届いていた。

中から出てきたのは、533.20ドルの請求書。

 

なんだこれ?

私の加入している保険では、1回の受診で50ドル支払えばいいだけだと思っていたんだけど。

さっそく、保険会社から来ていた詳細と、照らしあわせてみる。

 

確かに患者負担と書かれている分が、合計で283.20ドルほど確認できた。

 

その内訳は、保険会社の詳細には掲載されていないが、病院から来た請求書で確認できた。

 

松葉杖 - 45ドル

ブーツ - 238.20ドル

 

どうやら治療費は、手術などにならない限り1回50ドルだが、杖などは保険では一部負担ということらしい。

 

でも合計533.20ドルにはあと、250ドル誤差がある。

翌日保険会社に、確認の電話を入れてみた。

 

 

 

朝9時から病院で検査の日。

この日は松葉杖を返却するので、心の荷物が一つ減るような気分で足取りも軽い。

 

8時45分に到着するが、ドアはまだ鍵がかかったままだ。

そのままビルの廊下で15分待つと、中からロックが外れる音がして受付の人間が現れた。

 

足に何らかの問題を抱えている人専門の病院なのに、診療開始時間まで待合室に患者を入れないっていうのも、なんだか・・・。

ちなみにほかには患者さんは一人もいない。

 

中に入ると受付が変なことを言い出した。

 

「あっ松葉杖持ってきたんですね。いいですよ、こちらにおいて行っても。こっちで処分しますから。」

 

前回この人が、次来るときに返却しろというから持ってきたんだけど・・・。

 

「こういった使ったものでも、貧しい国に送れば喜ばれますからね。」

これって私が松葉杖を購入していたってことかな?

それを寄付するの?

何の説明もないから、てっきり病院が貸してくれているものだと思っていたんだけど・・・。

しっかり杖には、病院の名前もマジックで書いてあるし・・・。

 

この日もX-Rayを撮って、なんだかわからない写真を遠くから見せられておわり。

骨はまた「くっつきかけている状態」だという。

 

次の予約は2週間後の21日の金曜日。

ちなみに今病院にいるのは7日の金曜日。

車を運転してくれる嫁さんの都合もあるので、時間を伝えさせてもらう。

 

「できれば夕方がいいんですけど。」

「うち金曜日は3時までなんですよ。だから次の週の4時半に予約入れておきます。早目に予約して、また再検査とかよりいいでしょ?」

あれ?次の週の金曜(28日)なら夕方もやっているのかな?

まあでも、松葉杖がなくなった気楽さから、あまり細かいことは気にせず病院をでた。

 

家に向かう車の中で、ふと、さきほどもらった予約カードに目を落とすと、次の予約日は

7月31日(月)16時30分

となっていた。

 

もうこの病院に行くのはやめよう。