私には、ずっと夢を持って音楽に打ち込んでいた幼馴染がいます。
その人は幼いころから歌が上手で声も綺麗で、
私にとって、ずっとその幼馴染は誇りでした。
結婚式で幼馴染が歌ってくれた
私へのお祝いの歌は宝物です。
そんな幼馴染が歌を辞める決意をしました。
今年いっぱいで音楽を辞めて
周りと同じように社会人になると。
自分でも驚くくらいに
音楽に未練はないと言います。
それを聞いて
初めは寂しいとか
辞めてほしくないとか
無責任なことを考えた私も
なんだかスッキリしたのです。
私は大人になってからは音楽をやっている幼馴染しか知りません。
いつもステージと客席
そんな距離感の中にいました。
子供のころは毎日、泥だらけになりながら
同じ目線で走り回っていたのに
近頃はいつの間にか、それが当たり前の距離だったのです。
その幼馴染が同じ目線に戻ってくるのだと思った時
突然、嬉しく思いました。
私は幼馴染の清々しい言葉を聞いて
夢は形を変えただけなのだと思います。
来年から幼馴染の新しい人生が始まります。
きっと簡単なことではないだろうけど
私は応援したい。
また一緒に泥だらけになりながら
バカ笑いのできる日を夢見て。