◇隔週刊CDつきマガジン
ハイ!しっかり買いました(笑)
~ 言葉の壁を越えて 三者三様の上方落語 ~
地域ごとの言葉が、まだ豊かに息づいていた時代。
東京の落語は正当な江戸弁でなければというお客も
多かった。
そんな東京で、上方言葉でしゃべる上方落語を
理解してもらうのは至難の業だ。
小南、百生、小文治の三人は、いずれも東京で
上方落語を演じたが、そうなった経緯は
それぞれに異なる。
小南は東京で弟子入り。百生は晩年に圓生門下に。
小文治は大正6年に上京。
言葉の壁を乗り越えて名を馳せるまでの三者三様の
軌跡を追ってみたい。
~ 付録誌より抜粋 ~
◇落語 昭和の名人 完結編 23
二代目 桂 小南(かつら こなん)
二代目 三遊亭 百生(さんゆうてい ひゃくしょう)
初 代 桂 小文治(かつら こぶんじ)
定価 1190円 CD 68分 小学館
二代目 桂 小南◆貝野村(かいのむら)
二代目 三遊亭 百生◆宿替え(やどがえ)
初 代 桂 小文治◆尻餅(しりもち)
大阪弁が、今とは比較にならないほど浸透していなかった
東京の落語界で上方落語を演じる三人。
東京の人達にわかりやすく演じる為には、言葉の置き換えや
省略などのさまざまな工夫が必要だった。
上方落語を聞き慣れた人には違和感を覚えるかもしれないが
それぞれに独自の芸風を築き上げた。
小文治師匠の「尻餅」は、年末の餅つき風景を描いた噺です。
餅はつきたし、金は無し。貧乏長屋の隣近所に見栄を張ろうと
女房の尻を叩いて餅つきの音を出すというバカバカしい噺です。
変わった嗜好をお持ちの方には喜ばれるお噺かもしれ…?
おっと~、あぶない、あぶない(笑)