本土最南端!

昔から旅人たちの目的地の一つとして人気だった地です。

日本本土四極(最東端・最西端・最南端・最北端)は本州から陸路ではこれ以上いけない、行けるところまで行った!と達成感もあります。

そんな土地ですが、駐車場からは歩いて展望台まで行かなければなりません。

10数年ほど前に行った時には鬱蒼とした森の中を汗をダラダラ流して苦労して到達した記憶があります。

息も絶え絶えなんとか最南端に来た旅人たちの最後の難関だと恐れられていました。

これは冗談ですが、当時は「今もまだ最南端を目指して迷った旅人が数名森の中を彷徨っている」なんて言われるくらいの難所でした。

それだけ最果ての地に相応しい、到達した際にはそれゆえに満足感を盛り上げる場所だったのですが

久しぶりに訪れてみると・・・とても綺麗になっていました!

駐車場から整備されて、歩かなくてもここからの景色もゆっくり楽しめます。

エアコンの効いた案内所が出来、道も整備されて迷うことはまずありません。

とても歩きやすく気持ちよく展望台まで行くことが出来ます。

さらに展望台の一階でも空調が効いていてゆっくり休むことも出来ました。

とても素晴らしいことなのは間違いありませんが、旅の区切りとなる最後の最後に与えられる試練が懐かしくもあり少々複雑な気持ちになりました笑

そんな様子の変化に戸惑いましたが、そんなことを吹っ飛ばしてくれるくらいの景色の綺麗さは変わることなく出迎えてくれました。

この景色を見れただけで、ここまで走ってきて良かったなぁとしみじみと思います。

しばらく岬を堪能して、灯台守の官舎跡地や御崎神社にも立ち寄りました。

灯台守跡地は昔、最南端の要所として住み込みで働いていた方たちの官舎の跡が今でも一部残っています。

当時はゴンドラで灯台まで行っていたようですが、現地を見ていただくとそれが如何に大変なことだったか感じていただけるかと思います。

また、御崎神社も以前と変わらず神秘的な空気感を残してくれています。

変わらずに受け入れてくれた事や、無事にここまで来れたことへの感謝を心の中で告げて残りの旅路へと出発しました。