「へんな学部」ではなく「まともな学部(学科)」として「法学部スパイ学科」「法学部インテリジェンス科」はなぜ新設されないのでしょうか?
[2026・6・19・金曜日]
西岡壱誠氏の『へんな学部 令和ニッポンのユニーク学問最前線』(笠間書院)を読みました。
昔は「どこの大学に入るか」がすべてでした。東大・京大・早慶という「ブランド」が、一生のキャリアを左右しました。しかし、今は違います。終身雇用は崩壊、生成AIの進化やグローバル化により、昔の仕事は消え、新しい仕事がどんどん生まれています。これからは「個人のスキルと専門性」が問われる時代です。こんな変化の激しい時代に必要なのは、どこの大学かではなく「何を学んで、何ができるか」です。「へんな学部」は、まさにその何を学んで、何ができるかを明確に打ち出しています。「ここでしか学べない」という希少性が、キャリアの武器になります。
本書は、令和日本に実在する15のユニークな学部・学科を取材し紹介。学長や教授、在学生へのインタビューも交え、学部の背景・特色・将来性を描きます。「そんな学部が本当にあるの?」という驚きと、「社会に役立っている」という発見とともに、志望校選びの新しい可能性を提案します--とのふれこみです。
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そういわれれば、私が大学を受験した1970年代後半……。早稲田大学にどうしても入りたい人の中には、学部によって入試日が違いますから、政経学部、法学部、文学部、教育学部など文系なら文系全学部を受験する人もいました。成績のいい人だと、全学部合格なんてことも。さすがに政経学部、法学部受けて理工学部も受けて合格するなんて人はまれだったでしょうが……。
こちらはせいぜいで法学部(か政経学部政治学科)オンリー。世の中には器用な人もいるものだと感心していましたが、近年は、ピンポイント受験も増えているようです。この大学のこの学部は全国でもまれで、ここしか受けない、行きたくないという受験生もいるようです。
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本書で出てくる「へんな学部」としては、こんなものがあげられています。
福井県立大学恐竜学部、佐賀大学コスメティックサイエンス学環、京都精華大学 マンガ学部、関西国際大学経営学部ゴルフマネジメントコースなどは、たしかに学部学科名だけみると「へんな学部」のように見えます。各学部各学科関係者への取材を通じて、こういう「へんな学部」新設の動機なども問いただしています。学生へのインタビューもあります。「恐竜学部」などは、まぁ、福井県だからこそ…というあたりは納得もさせられました。
そのほか、日本大学危機管理学部も紹介されています。これは「へんな学部」というよりは時代要請型の新学部といえると思います。「危機管理」といえば佐々淳行さんですが、まだ学生が入学していない段階で、一度ここを訪れたことがあります。知人がこの大学の先生をやっていたこともあり表敬訪問しました。
三軒茶屋駅から歩いて十数分程度。普通、大学のキャンパスというと、正門から自由に入れるものですが、危機管理学部のみの校舎のせいか、そんなに広くもなく、入り口というか受付を経由して中に入るという感じでした。さすが?「危機管理」学部と感心?した記憶が残っています。
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そのほか、熊本県立大学半導体学部(仮称)や明海大学不動産学部なども出てきます。
専門学校レベルで対応できるような学科名もあるのではと思ったりもしますが(マンガ学部?)、深く勉強しようと思えば、やはり大学学部レベルになるでしょうか。
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読み終えて、ふと、〇〇大学「政治家・経営者養成学部」なんてあってもいいのかなと思いました。これに関しては、「松下政経塾」というのがあり、すでに首相も二人輩出しています。国会議員だけでも何十人もいて、首長(知事・市長)、県議、市議など合せると百名近いのかもしれません。
松下政経塾は、玉石混淆の政治家を輩出しているようにも見えますが、与党系、野党系、右派系、左派系の政治家や経営者養成学部があって、切磋琢磨するのもいいのではないかと思いました。
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それにしても、戦争や諜報などを学問的にもきちんと研究する大学の学部は日本国内にまだないといえるでしょうか?
〇〇大学インテリジェンス学部などの新設も必要ではないでしょうか。せめて法学部法律学科、法学部政治学科、法学部国際関係法学科などがあるようですから、法学部国際インテリジェンス科なんて追加的に設置されてはいかがでしょうか。法学部スパイ学科でもいいと思いますが?
では、ごきげんよう(本欄で紹介した作品に御関心のある方は、ブログの文中の作品のリンクをクリックして註文してみてください)。














































