学生時代も水を掛けると絵が浮かんで来る技法を使っていました。

何もないところから、絵が出てきて驚かせるのが好きだったのだと思います。

屋上の防水シートに特殊な塗料を使った物で描き、雨が降った時に絵が出てくる方法でした。

絵はクジラだと思いますが、大きいので少し高いところからでないと全体が見えません。

ネットフェンスによじ登り、高所からの撮影しようとしたら雨で滑って転落しました。

自殺ではなく、転落事故でした。

雨が降らないと見れない、高所からじゃないと見れない欠点が事故を招いたと思います。

友達にも見せたかったと思いますが、死んでしまったら自殺と考えてしまいます。

色覚異常と父親に恵まれないなどありますが、死ぬことなんて思っていなかったのが幸いです。

絵が好きな人の共通点は、きれいな物も好み、自分の好きなものを描きます。

色付けができなくても、モノトーンで描くことも出来ます。

時間が止まった部屋は、彼のもので散乱してそのままの状態です。

母親は、今でも息子が死んだことを受け入れたくないのだと思います。

友達二人は、親友の死の謎を解きましたが二度と会うことは出来ません。

命はたった一度しかないので、有効に使わないといけません。

若くしてこの世を去った人は、未練をたくさん残して亡くなっています。

死ぬことは、残された人の脳裏に深く刻み込まれ記憶として生き続けます。

生きることは、素晴らしいと思えればその人は幸せだと思います。

 

重たい内容のドラマでした。

ぼくの一言があいつを死に追い詰めていたことがはっきり分かるというストーリーです。

ぼく(井之脇海)と紫織(池田エライザ)が喫茶店で、死んだはずのあいつ(寛一郎)から来るメールについて話すシーン。

紫織が、「人は背景じゃないんだよ」と諭し、ぼくは叱られます。

しかし、ぼくがボソッと、「紫織のそういうとこ、好きだよ」と突然告白したことから、ドMであることが明らかになります。



紫織は突然の告白に戸惑い、不快感を露にしますが、

「あの頃思ってたあんな大人にはなりたくないなあ、と思ってた大人になってた」

 

と、ぼくが呟くと、

「そんなことないよ」

 

と、紫織がフォロー。優しい所もあるようです。

それから、2人であいつの実家に行くことになります。



その前に、紫織がいったん自分の部屋に帰宅して、ふらつきます。

 

何か病気なのかなと思っていると、ぼくから「無理しなくても大丈夫だよ」とメールが。

紫織がスマホを壁に投げつけるので、叱った相手に気を遣われてかなり怒っていることが分かりました。

人の優しさを素直に受け取れない子なんでしょうか。



そして、2人であいつの実家に行きます。

母親のルリコが料理を作ってくれます。

 

鍋ものやサラダ、ビールなど大量に作ってくれることから、2人が来てくれることを相当楽しみに待っていたことが分かりました。

紫織と一緒に料理を作っているときもかなり楽しそうに会話が弾んでいました。



ルリコに、「2人で結婚しちゃえば」などと言われて、戸惑うなど、家族団らんそのものです。

それから、死んだあいつの話をして、いい感じで話が進むのかな、と思ったら、大間違いでした。



テーブルの上のご馳走をほったらかしにして、ぼくが、

「あいつについて、何があったのか教えてください」

 

と切り出します。

「メールもルリコさんが送っていたんでしょう」

 

と、言ってしまいます。

そこで過去のことをルリコから聞き出し、空気は重くなります。

テーブルの上のご馳走はほったらかしです。



あいつが、別れた父親ウンノ(マキタスポーツ)にお金を渡していたこと。

父親のように画家を目指していたが、自分が色覚異常であることが分かったことなど。

ずいぶん不遇な若者だったことが明らかになります。

 

画家を目指しているのに色覚異常は、致命的だったはずです。



しかし、ぼくも思い出してしまう。

あいつが「明日死ぬかもしれない」などとこぼしたとき、ぼくが

 

「おまえは本気で明日死ぬなんてどうせ思ってないだろう」

 

と最悪のタイミングで、言ってはならないことを言ってしまっています。

もうあいつは死んでいます。



取り返しがつかないことをしたと強い後悔をしているのが、ぼくの表情から伝わってきました。

あいつは自分の一言で死んだのだ、とはっきり分かってしまったのです。

そこで、ぼくは母親のルリコに謝ります。

「ごめんなさい、ぼくがあいつを殺しました」

重たいです。

 

エンディング直前があまりに衝撃的で、第3話全体が吹っ飛んでしまいそうになりました。

 

ドアの前のえげつない張り紙や見知らぬ人に襲われるシーンが怖すぎます。

 

初回からの流れで、オカルト的なものとミステリー要素とが半々位の気持ちで見ていたのに、いきなりリアリティーのある世界に引き戻された感じがしました。

 

 


この回は、主人公の至らなさが少しずつ露呈してくるストーリーが根幹にあると思います。

 

主人公が考えていた友人像はかなりずれていましたし、明かされていなかった事実について切れてしまうあたり、友人が思いやる気持ちも足りていないように思います。

 

再会した同級生・紺野が友人を悪の道に引きずり込んだと思い込んでおり、心配をかけまいと気を遣って秘密にされたということも、全く理解していないようでした。

 


けれど、主人公の態度はごく一般的なものではないでしょうか。

 

つまりは人が普通に生活している上で、自然にどれだけ他人に影響与えているか、逆に無関心ゆえに傷つけているか、ということが浮き彫りになっただけ、ともいえます。

 

主人公は友人をバカにしたり、自分の進路に夢中なだけで友人を下に見たかったわけでもありません。

 

しかし主人公は彼を子供っぽい、芸術的感性はあっても大人の話はできない奴と決めつけていました。

 

相手を思いやれなかったという後悔は彼の心の中にあり、それが突然いわれのない所から飛んできた中傷やいたずらの書き込みに毅然と対抗できず、心を痛める要素となっていることは間違いないわけです。

 

 


この時点で友人がなぜ飛び降りたのかは完全に謎です。

 

主人公があとどれだけ見たくない事実を受け止めなくてはならないのか、気の毒になってしまう回でした。

 

 

もう観終わったあと、あまりの爽やかさに、キラキラ加減が半端なくて目が痛いくらいでした。

今回は主人公・斗和の大親友の律が小雨のために、小雨のバンドのギターとして発表会に立つために、練習をするのですが、律は小雨のことが好きで、でも小雨はチアもバンドも何でもこなすイケてる女子なので、なかなか告白できません。

律を取り巻く仲間の男子のわちゃわちゃ感が、これぞ、高校生!って感じで、それでいて、今どきの手の早い男子ではなく、ヘタレ感がかわいくて、きゅんきゅんしました。

斗和を演じる中川大志さんがキメ顔で「オレ、かっけーからなっ」と言い放つ割に、斗和もなかなかヘタレ感が染みついていて、そこがまたこのドラマの愛すべきポイントでした。

仲間のために、告白のアドバイスをするとき、煽ってるようで、絶妙に応援し、友情の深さを物語っていたし、結果はどうであれ、やらないヤツよりやるヤツの方がカッコいいと背中を押す言葉に友達を思う気持ちが表れていました。

だからこそ、アメリカに旅立つ小雨に何も言えなかった律が、やっぱり、やらねーダサいヤツよりやるダサいヤツになると宣言して、小雨に人生初の告白をするシーンでは、私も斗和たちといっしょに、手を合わせて応援してしまいました。

また、告白の言葉がダイレクトでシンプルで良かったです。

「すっごくすっごく好きです」って、おいっ、もう単純にツボにはまり、一緒に観ていた娘とにやけてしまいました。

その返事が、「うん」とだけ言ってほっぺにキスって、もう一体、どういう意味?これがエンディング?ってなりましたが、4人の男子の笑顔といつもどおりの仲良し感満載に、ナオト・インティライミさんの声がすごく合ったラストに清々しい気持ちになりました。

これは、もう、映画も観るしかないなと思わせるドラマでした。

 

 

横井ちゃんは編集長、フジオ・プロのアシスタントだった長瀬、冨島も独立し、ワイワイと楽しく暮らしていたこれまでとは違い時の流れを感じた最終話でした。

イギリス帰りのりえ子の雰囲気が溌剌としてた感じでした。電話の安否確認、ハローだけじゃ絶対わからない気もしますが、それでもいつも一緒にいる時は憎まれ口ばかり叩き合っていたのに自らの安否確認が赤塚らしい優しいところでした。

赤塚と登茂子と横並びの雰囲気は、過去シーンをすごく見てる訳ではないけど、こうやって漫画家人生が軌道に乗っていったんだろうと改めて思わせるいいシーンでした。

「私バカになれたかもしれない…」の言葉に赤塚ファミリーは「バカ」は当たり前なんだな、それより本気を出したりえ子凄いな。と思わず思ってしまいました。

点字マンガで長瀬や冨島も揃っての制作。

その場面が今まで見てきた4話と重なり懐かしいような、今日で最後だな、と今更ながら思った瞬間でした。

これまでの集大成として出版社は出来れば横井のとこで出して欲しかったです。

特にフジオ・プロの面々とは違い、外から入ってきて、あそこまで赤塚を引っ張ってくれた1人だったので。でも最後まで尽くしてくれました。「チーム赤塚」みたいでした。

潤子ママのスナックに飾られていた夕日の絵。

 

りえ子に赤塚の思いが伝わるような願いを込めた潤子ママの話がよかったです。子供の頃の思い出かなぁと何となくの予想はありましたが、またそこに赤塚の笑いの原点があったなんて。

 

あの絵をじっと見つめるシーンを幾度となく見ていたこともあり、毎夜見ることで自分の気持ちを鼓舞したりもしていたのではないかと感じました。

またまた時が過ぎパパもママも眞知子さんも亡くなったことがイヤミのざんす調の言葉2行で、あっさりしていて寂しさも少しあった反面このドラマは感動の場面はあろうと湿っぽいのは確かに似合わないなと思い、にしてもキータンが何故いなかったのか存命ならばりえ子とのシーンも見たかったです。