17年
2月、一泊旅行から帰ってきたワタシを出迎えたのは
2匹の子犬でした。
真っ黒で、器量のいいオス犬と
茶色で、器量がイマイチのメス犬が
ウチの玄関に、ちんまり座っておりました。
子供の頃、黒くて大きいシェパードに遊ばれた経験から
犬がちょっと苦手なワタシにとって、
ちんまり座っている子犬は、めちゃめちゃカワイイけれど
やっぱり、ちょっと苦手な動物でした。
それまで、ウチで犬は飼った事がなかったので
多分、そのうち2匹とも、誰かに貰われるだろうと思っていました。
ウチで飼うなんて・・・ありえない・・・と思っていました。
実際、黒のイケメンくんは、すぐに貰われました。
だけど。
茶色のちょっと器量の悪いメス犬は・・・昨日までウチにいたんです。
犬が苦手なワタシが
怖いけれど散歩してきました。
お手くらいしか、芸ができず
散歩といえば、突っ走り
何度、散歩綱を振り払い、ご近所様に迷惑をかけたか・・・
雨と雪の日は、犬小屋から出ようとしない
だから、シャワーもシャンプーもダイキライ
近くで車を洗おうものなら、水が怖いと、逃げ出す始末・・・
雷は反応しないのに、花火は大きかろうが小さかろうがダイキライ
カリカリのドッグフードは苦手
ねこまんまが好き・・・だけど、缶詰ドッグフードはもっと好き
飼い主に対しても、お客様に対しても
同じように吠え・・・そして、甘える・・・
そんな、バカな犬でした。
ホント、バカでバカでバカで・・・ホントにバカな犬だったけど
17年間、元気にワタシを引っ張りまわす犬でした。
最後の3日間、朦朧とした意識の中
どうにかしようとするワタシや母に、気力を振り絞って牙をむく姿に
犬としての本性がありました。
それは、飼い主として辛い現実でした。
だけど
それこそが犬なんだと思います。
ペットという愛玩ではない、本来の犬として姿で
この3日間で聞けなかった久し振りの力強い声で
何度か吠えてから静かになりました。
そして
ワタシたちが知らない夜中に
息を引き取っていました。
17年、ありがとう