プロレスのラッシャー木村氏のこと
ではない。
アメブロを介して知遇を得た、関東
在住のラッシャー木村さんのことで
ある。
木村さんは僕より少し年上で、海外
留学も経験されていてとてもジェン
トルマンな方だ。
ロックに関する造詣も深い。
そうして「キマジメール」を食後三
回、きっちりと服用しているだろう
と推測されるほど、生真面目な方で
ある。
関東でロックフェスがあると毎回、
僕は木村さんにツルませて頂いてい
る。
好きなバンドが登場すると我々はア
リーナへ下りて踊り、奇声を上げ、
汗を飛ばし、木村さんはメガネを飛
ばす。

そんな木村さんも寄る年波には勝て
ないのか、今回のラウドパーク14
ではスタンド観戦がメインになった。
僕がアリーナからスタンドへ戻ると、
「うっちーさん、この場所、音が…
気持ち……い」木村さんは言い終え
ないうちに肘置きを枕に寝落ちして
しまった。
ステージでは米国南部のへヴィ・ブ
ルーズ・バンド、DOWNの演奏が
重心低くウネっている。
私見だが今大会の初日で、「演奏力」
「ヴォーカルパフォーマンス」「音
のミキシングとラウド加減」のMV
Pではなかったかと思う。
最後に演奏された“Bury Me In Smo-
ke”ではLOUDNESSのギタリ
スト、高崎晃が客演して大団円のう
ちにライブ終了となった。
元PANTERAのフィリップ・ア
ンセルモがステージ上で「アキラ・
タカサキ!」とコールしている。
僕は感涙した。まさしく夢の競演で
ある。
しばらくして目が覚めた木村さんに
その出来事を伝えた。
「えっ、
アンセルモと高崎晃が共演!?
……んなバカな。
うっちーさん、夢でも見てたんじゃ
ないの?」
昼寝上がりの人に夢扱いにされたの
は初めてだ。しかし悔しくはない。
チケット代14500円も支払って
大事な場面を寝過ごす愛しき男。
それがラッシャー木村さんなのだ。
Down /
『 Bury Me In Smoke 』
Phil Anselmo (vo)
Pepper Keenan (g)
Jimmy Bower (dr)
Patrick Bruders (b)
Kirk Windstein (g)
Nola/Down ダウン

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