老人施設でのプレゼンを終え、後輩
と共に夜遅くに帰社をした。
高額な介護機器の発注先を決めるプ
レゼンは緊張を強いられる。

< ※ 資料画像 >
このプレゼンの勝ち負けで我々の営
業成績が左右されるのだ。
助手席では後輩が居眠りをしている。
車庫に営業車を戻して乗務日報付け
ると、後輩を起こして車外へと出た。
事務所の灯りは消えていた。
疲弊奮闘した部下の帰りを持ってて
やれよ、と口中で毒つきながらドア
に鍵を差し込むが、それが入らない。
そのうちに後ろから後輩が声を掛け
てきた。
「ここ、どこですか?」
まさしく「何を寝ぼけているんだ」
と一喝をしようと振り向くと、目の
端に会社の看板が見えた。
「ホニャララ運輸株式会社」
車庫を見るとたくさんの大型トラッ
クの間にポツネンと、乗ってきた営
業車が停められてある。
そこは僕の前職の会社であった。
染みついた帰巣(きそう)本能は怖
い。
SHOW-YA /
『 私は嵐 』
寺田恵子(vo)
中村美紀(key)
五十嵐美貴(g)
角田美喜(dr)
仙波さとみ(b)
Outerlimits/SHOW-YA

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