いきなりだが「屁」の話である。
僕は母親の屁の音を聞いたことがな
い。
母親も人間なので屁が出ないはずは
ないのだ。
しかし母親の実家は行儀に厳しい環
境だったので、人前で放屁すること
は許されなかったのだろう。
多分、母親はトイレか人里離れたと
ころまで行って「プっ」とやってい
るに違いない。

pic:Loca Takeuchi
我が家には空気清浄機がある。
プラズマクラスター機能が付いてお
り、ハウスダストを吸い込みなおか
つ加湿までしてくれる。
この空気清浄機のパフォーマンスが
また凄い。
就寝時、空気清浄を「自動」に設定
する。
たまさか僕が布団の中で放屁すると、
その瞬間に空気清浄機は「強」に切
り替えて稼働しだす。
空気清浄機の一段高くなった稼働音
を耳にしながら僕は「凄いな」と独
りごちる。
寝ているとたまに、僕が放屁してい
ないのに空気清浄機の稼働音が一段
高くなることがある。
そんな時は横で寝ている嫁さんを、
「てめぇ、スカしやがったな」
と睨みつけている。
忌野清志郎 /
『 パパの歌 』
入門編/忌野清志郎

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