(加筆訂正版)山本太郎代表『麻生さん、正解!』は正しいのか、間違っているのか?!(No1)

 

New!結論を先に言うと、それは完全に間違っている!

 

れいわ新選組代表の山本太郎代表は、2020417日のYoutube放送の中で『麻生さん、正解!』と言って『日本は自国通貨で国債発行しているので国の借金が970兆円に膨らんでも財政破綻していない』との麻生財務相の主張に賛成した。

【麻生さん、正解!】れいわ新選組代表 山本太郎 2020417

 

https://youtu.be/aMJEdZ9aOeQ

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▲山本代表が『麻生さん、正解!』と言って賛成した麻生財務相の発言(2013)は以下の通り。

 

New!この麻生財務相の発言内容は、「財政赤字は悪でも脅威でもない」と主張する米国発の『金融経済擁護』のための理論『新金融理論(MMT)』である。

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「日本は自国通貨で国債を発行している。(お札=日銀券を)刷って返せばいい。簡単だろう」

 

「日本の借金は970兆円に膨らんだが、金利は上がっていない。日本は財政破綻の危機ということはない」

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▲山本太郎代表の『麻生さん、正解!』は二つの理由で完全に間違っている!

 

第一の理由は、山本太郎氏は『政府の国債発行』が政府が独占する『信用創造特権』であることの『本質』を理解していないこと。

 

山本太郎代表は、政府が赤字国債や建設国債や財投国債や借換国債や短期国債など毎年約200兆円の国債を発行してすべてを民間銀行に引き受けさせ、民間銀行から約200兆円を借金をしている『理由』を理解していない。

 

山本太郎代表は、なぜ政府は日銀から直接低利息で借金をせずに、国債を発行して民間銀行に引き受けさせ民間銀行に高い利息を払って借金をしているのかその『理由』を理解していない。

 

その理由とは、政府が毎年莫大な金額の国債を発行して民間銀行に引き受けさせて民間銀行から借金することで、①民間銀行に最高に確実な融資先(政府)を確保すること、民間銀行に最高に安定した利息収入を確保するためである。

 

第二の理由は、山本太郎代表は政府が国債を発行することによって『国の借金』が膨らみ、借金の元本(国債の元本)と借金の利息(国債の利息)の支払いを政府が『新たな国債』を発行して民間銀行に引き受けさせて『新たな借金』によって支払っている『財源のカラクリ』を理解していない。

 

すなわち山本太郎代表はこの『財源のカラクリ』によって、日本国民は政府が毎年国債を発行して積み重ねる『膨大な国の借金』の『元本と利息』を『永遠に払い続ける仕組み』を理解していないのだ。

 

▲この『財源のカラクリ』とは、何か?

 

それは、政府と日銀が一体となって『民間銀行を儲けさせ借金のツケを国民に払わせる』という以下の仕組みの『国家犯罪』である。

 

1.政府は『赤字国債』を発行してすべてを民間銀行に引き受けさせ民間銀行から『借金』する。

 

2.政府は『国債の償還期限』までの間(30年国債の場合30年間)毎年巨額の利子を民間銀行に払い続ける。

 

3.政府は『国債の償還期限』が来た時に『国債の元本』を民間銀行に返済(償還)するために『新たな国債(借換債)』を発行して民間銀行に引き受けさせて新たな『借金』をする。

4.政府は『国債の償還期限』までの間『新たな国債(借換債)』の利息を毎年民間銀行に払い続ける。

 

5.このようにして歴代政府が発行して『未償還の国債残高』は『国民の借金』として積み重なり現在世界最悪の『1150兆円(日本のGDP2.5)』となっている。

 

6.日銀は民間銀行の『資金繰り』を改善するために民間銀行が持つ国債を定期的に買い上げ増刷した日銀券(1万円札)を民間銀行に提供している。日銀が保有する『国債』の総額は現在『480兆円』となっている。

 

7.以上のような政府と民間銀行と日銀の『三位一体の財源づくり』の『カラクリ』によって、日本国民は『借金のツケ』を払い続けさせられ『国民資産』を略奪され続けるのである。

 

(No1おわり)