小沢一郎や山本太郎をかついで政権を奪え 亀井静香・元建設相

https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200207/pol/00m/010/006000c

2020210日 政治プレミア 毎日新聞

 

 今の野党はかつての社会党みたいになっている。居心地が良くなってしまっているのではないか。批判だけしておけば、そうだそうだ、と言ってくれる人がいて気持ちがいいのだろう。

 

 政権を取ろうという気概が感じられない。

 

相手にドスを突きつけろ

 

 国民民主党の玉木雄一郎代表には、参院選前に「トロイの木馬になれ、与党に入り込め、自民党と連立しろ」と言った。ところが立憲民主党の枝野幸男代表と組んで、正面から城攻めをすることにしたんだな。

 

 正面からやるのはいいだろう。しかし、ならばもっと腰を入れてやらないといけない。

 

 私が今の野党に不満なのは審議拒否をしないことだ。マスコミの批判を恐れているのだろうが、しかし「野党が審議拒否」と新聞に書かれれば宣伝になるではないか。

 

 批判されればされるだけ、反対に支持する人が出てくる。敵の力を利用して勝つということを知らない。

 

 政治家というのは相手の首にドスを突きつけないとならない。爪切りを持って行って、爪切りしましょう、なんてのはダメなんだ。

 

小沢氏は遠慮しすぎ

 

 枝野氏も玉木氏も自分が大将になりたいというようなことを言っていないで、小沢一郎氏を大将にすればいい。

 

 小沢氏も弁慶みたいに「義経がんばれ」なんて言っていないで、自分が出てくればいい。まだ若いじゃないか。

 

 小沢氏は自分は嫌われ者だから、と思っているのかもしれないが、羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹いている。遠慮しすぎている。

 

 ある日突然、オセロのように一挙にひっくりかえる時がくる。悪者待望論というのがある。ぐにゃぐにゃした妙な善人より、悪人のほうがいい時がある。善人が場合によって害をなし、悪人が場合によって善をなす。

 

山本氏の言葉は胸に響く

 

 れいわ新選組の山本太郎代表もいいね。ぐちゃぐちゃ、ややこしいことを言わないで、スパッと国民の胸に響くことを言う。ずばりといま言うべきことを言っている。彼はいいと思う。政策的にも、消費税廃止など鋭角的なことを言っている。

 

 山本氏を中心に野党がまとまればいい。いい野党になる。枝野や玉木がぐちゃぐちゃしているなら、もう山本でいいじゃないか。