特集:長野県北部地震
 2018年5月12日、長野県北部を震源とするM5.2、最大震度5弱の地震が発生しました。
その後、余震も発生しています。ご注意ください。 

このエリアである「北信越地方・岐阜県」は、「MEGA地震予測」では現在「要警戒」ですが、 これは、2018年2月14日発行号にて「要注意」から「要警戒」にレベルアップされました。
「要警戒」にレベルアップしてから約3か月後に地震が起きたことになります。 
2018年2月14日発行の「MEGA地震予測」で次のようなコメントを出しました。 「昨年の12月中旬から下旬にかけて週間高さ変動が一斉異常変動をしました。 そして、今回再び一斉異常変動があったことなどから、要警戒にレベルアップします。」 図1に2月14日号に掲載した北信越の一斉異常変動を示します。 
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 最近の「MEGA地震予測」では沈降が進行していることを述べていました。
5月2日号では「富山県、石川県、福井県、長野県北西部、岐阜県北部の沈降が進みました」とのコメントでしたが、 今回の地震の震源はひずみの貯まる「沈降と隆起の境目」に位置しています(図2参照)。 
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 なお茅野に設置してあるPv観測点は、5月12日地震当日の午前3時(約7時間前)に異常を示していました(図3矢印参照)。 現在、直前予測の実現に向けて動いておりますので、今後にご期待ください。
なお地震発生時の異常変動はありません。 
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2.地震予測
北海道・青森県
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要注意:北海道釧路・根室周辺
(7月ごろまで注意) 

阿寒2の隆起が目立ちますが、釧路・根室周辺は殆ど動きなしで静穏状態です。 

要注意:北海道道南・えりも・青森県
(6月ごろまで注意) 

全体的に隆起しました。
緑色の隆起と青色の沈降の境目にはひずみが貯まっています。
えりものPv観測点では前回、前々回と異常が現れています。


東北地方・北関東
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要警戒:東北・北関東の太平洋岸、奥羽山脈周辺
(7月ごろまで警戒) 

5月13日に宮城県沖を震源とする地震(M4.7、震度4)が発生しました。
岩手県沖で震度3の地震が起きました。
茨城県沖、福島県沖で小地震が起きています。
東北地方の4県で東南東方向の水平変動が活発です。 水平変動が途切れる境目の岩手県および福島県はひずみが貯まっています。


南関東・北信越地方・中部地方
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要警戒:南関東周辺
(8月ごろまで警戒) 

山梨県東部・富士五湖で震度3の地震が起きました。
4cm超の週間高さ変動があった点は、小笠原諸島の南鳥島で7.2cmでした。
千葉県房総半島の中央部の沈降は維持されています。 静岡県の駿河湾沿いは沈降がやや減少しました。
小田原のPv観測点で5月6日に異常が発生しています。 

要警戒:北信越地方・岐阜県
(5月ごろまで警戒) 

5月12日に長野県北部を震源とする地震(M5.2、震度5弱)が発生しました。(特集参照)
余震も起きており、5月いっぱいはこのまま要警戒を続けます。
新潟県上中越沖、岐阜県美濃東部で小地震が起きています。
北信越はやや隆起が進みました。
S浅間山1で北方向の水平変動が見られますが、浅間山の火山活動の影響と考えられます。


近畿地方・中国地方・四国
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要注意:南海・東南海地方
(6月ごろまで注意) 

伊勢湾で小地震が起きています。
前回と比べて四国は全般的に隆起しました。特に京都府南部周辺は隆起が大きいです。 全般的に静穏です 。 

要注視:鳥取県・島根県周辺
(7月ごろまで注視) 

島根県の大田で南東方向の大きな水平変動が見られますが、 4月9日の島根県西部地震の影響と考えられます。
中国地方は全般的に隆起している中で山口県は沈降しています。


九州
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要注意:九州北部
(7月ごろまで注意) 

今回この地方は全体的に隆起しました。 

要警戒:九州南部
(6月ごろまで警戒) 

4cm超の週間高さ変動があった点は、鹿児島県の内之浦で4.5cmでした。
この地域は全体的に隆起傾向ですが、宮崎県南部は沈降が大きいです。 特に宮崎県の北郷はこの1ヵ月で2.2cmも沈降しています。 この周辺はひずみが貯まっています。


南西諸島
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要注視:南西諸島
(7月ごろまで注視) 

沖縄本島近海で小地震が起きています。
トカラ列島で小さな地震が頻発しています。
この地域は今回隆起と沈降が相半ばです。
沖縄本島、先島諸島とも南東方向の水平変動が活発です。 沖縄本島の東側にある大東島は西方向の水平変動をしています。