地震予測
北海道・青森県
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要注視:北海道釧路・根室周辺
(4月ごろまで注視) 

4月14日に根室半島南東沖でM5.4、震度5弱の地震が起きました。
震源周辺の電子基準点には釧路のPv観測点も含め短期的な異常変動はなかったことから、 長期的にひずみが蓄積して地震が発生したと解釈します。(特集参照)
釧路・根室周辺は沈降が進みました。阿寒2の隆起が目立ちます。 根室4と阿寒2の高さの格差は11cmと大きいです。 

要注意:北海道道南・えりも・青森県
(6月ごろまで注意) 

青森県は沈降が進みました。
ほぼ東方向の水平変動が見られます。
えりものPv観測点で異常が現れています。


東北地方・北関東
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要警戒:東北・北関東の太平洋岸、奥羽山脈周辺
(4月ごろまで警戒) 

宮城県沖で震度3の地震が起きました。
宮城県沖、福島県沖、三陸沖、岩手県沖、福島県浜通りで小地震が起きています。
秋田県および山形県に従来見られた沈降に加えて福島県でも沈降が広がりつつあります。
東北地方は東方向に活発な水平変動をしています。 活発な水平変動が途切れる地域にあたる福島県南部・茨城県北部にひずみが貯まっています。


南関東・北信越地方・中部地方
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要注意:南関東周辺
(4月ごろまで注意) 

伊豆諸島の三宅3で4.5cmの週間高さ変動がありました。
三宅3は5日間で急激に沈降しています。三宅3は西方向、伊豆半島の天城湯ヶ島2は東方向の水平変動があります。 中間地帯に当たる伊豆諸島の新島、式根島、神津島周辺はひずみが貯まっています。
関東地方は全般的に前回より沈降しました。駿河湾沿いの沈降は再び進行しました。 千葉県の内陸部に沈降が見られます。天然ガスの採取の影響も考えられます。 

要警戒:北信越地方・岐阜県
(5月ごろまで警戒) 

新潟県中央部周辺は沈降が進みました。 長野県と岐阜県の県境にある御嶽山の周辺は隆起しています。火山の影響が考えられます。
北信越地方は東方向の水平変動がとても活発です。


近畿地方・中国地方・四国
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要注意:南海・東南海地方
(6月ごろまで注意) 

4月14日に愛知県西部を震源とする地震(M4.6、震度4)が発生しました。余震も起きています。
和歌山県南部で小地震が起きています。
四国は全般的に隆起しています。 高知県の室戸岬および和歌山県の潮岬は沈降しています。
岡山県・広島県・山口県の瀬戸内から四国全域にかけて、南東方向の水平変動がまとまって見られます。 

要注意:鳥取県・島根県周辺
(4月ごろまで注意) 

4月9日に島根県西部で起きた震度5強の地震の余震が続いています。
中国地方は全般的に隆起しています。隆起と沈降がまだら模様になっていて不安定です。
山陰地方から瀬戸内にかけて広く南東方向の水平変動が活発に分布しています。 今後も余震に注意が必要です。


九州
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要注意:九州北部
(7月ごろまで注意) 

この地域は隆起が進みましたが、福岡県はまだ沈降が広く分布しています。
熊本地震で大きな変動をした地域の北側(主に福岡県)の沈降、東側(主に大分県)の隆起、 南側(主に熊本県南部)の沈降、西側(主に長崎県・佐賀県)の隆起の4つのエリアがはっきりと分かれてきましたが、 その境目はひずみが貯まっています。
九州北西部から中央部に向けて南東方向の活発な水平変動が見られます。 

要警戒:九州南部
(6月ごろまで警戒) 

今回隆起が進みました。
九州南部は九州北部と同じく南東方向の水平変動が活発です。 宮崎県と鹿児島県の県境にある新燃岳周辺および鹿児島県の桜島周辺の水平変動が活発です。 宮崎県のえびのは南南東、鹿児島県の牧園は東北東方向と異なる向きに水平変動をしています。 火山活動の影響と考えられます。火山周辺の変動を監視しておくことが大切です。


南西諸島
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要注視:南西諸島
(4月ごろまで注視) 

トカラ列島近海で震度3の地震が起きました。小地震も多数起きています。
この地域は今回隆起しました。
奄美大島、沖縄本島、先島諸島とも南東方向の水平変動が活発です。