エゴンシーレの映画を観ました。
28歳で亡くなった印象派の画家の半生を描いていました。
まず、脳梅毒に侵された、父親が家の財産を焼いてしまう。映像から始まります。
これは、梅毒マヤズムの特徴とも一致します。
破壊的、暴力的、自滅的、利己的、そのトラウマが、エゴンシーレの人生に大きな影響を与えます。
 
映画の中で最後、エゴンが熱病に侵され、妹が全財産をもって、キニーネを手に入れようとします。この、キニーネこそ、キナという木の皮でマラリアの特効薬、ハーネマンが最初にホメオパシー療法に至るきっかけとなった植物です。
ハーネマンの250年前から、エゴンが生きた、第一次世界大戦時までの間、キニーネはちゃんとマラリアの治療薬として定着していたようです。
当時、マラリアが流行っていたようで、高価なキニーネを手に入れた時には、もう、エゴンは帰らぬ人になっていました。
 
破壊的な人生、刹那的で感傷的な画風、エロティシズム、彼の絵の中にも、梅毒マヤズムが色濃く出ていると思いました。
 
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