http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/nico2/



ネオニコチノイド系農薬の使用禁止と、
 残留基準の規制緩和反対を求める署名」

 ―もう後がない! ネオニコはここでくい止める!
いま、野菜や果物への農薬の残留基準が大幅に緩和される危機に直面しています。厚生労働省や農林水産省が、ネオニコチノイド系農薬の一種クロチアニジンの食品中における残留基準値の大幅な緩和を検討しています。
今年の3月までに集まった市民の反対の声(署名12,739筆、パブリックコメント1,656件)で、緩和案をいったん止めることが出来ましたが、現在「再審議」の途中です。
しかし、再審議の経過を見る限り、規制緩和に歯止めがかからないことが懸念されています。いまいちど、私たち消費者が声をあげる時です。
●クロチアニジンは、EUではミツバチを保護するために昨年12月に一時的に使用禁止されたネオニコチノイド系農薬のひとつ。

●欧州食品安全機関は同じネオニコチノイド系農薬(アセタミプリドとイミダクロプリド)が、子どもの脳や発達神経に影響を与えるかもしれないとの見解を発表。

●日本の農林水産省などの調査でも、ネオニコチノイド系農薬がミツバチの大量死に関連していることがわかってきた。
日本は、ミツバチの受粉に頼る作物の多い国。予防原則の観点からも、ネオニコチノイド系農薬の使用をミツバチへの影響の大きい農薬から禁止していくことと、残留基準の引き上げ撤回が不可欠です。ぜひ署名に参加してください。

 

【要請文】

農林水産大臣 西川公也様
厚生労働大臣 塩崎恭久様

ヨーロッパや韓国、そしてアメリカでもいくつかの州でミツバチに対して強い毒性をもつネオニコチノイド系農薬の使用規制に着手しています。

日本は、花粉媒介に頼る作物の多い国です。しかし、規制がないどころか、この15年間にネオニコチノイド系農薬の使用量が3倍に増加し、農産物への残留基準も緩和されつつあります。

農林水産省などの調査でもネオニコチノイド系農薬がミツバチの大量死に関連していることがわかってきました。ヨーロッパでは、さらなる調査研究が必要であるとしながらも、被害の拡大を防ぐために昨年、まず暫定的に使用を制限し、2年間調査を行うという方法をとっています。

日本でも予防原則に基づいて、ネオニコチノイド系農薬の使用規制と、残留基準の引き上げ撤回を求めます。

【要請項目】

● クロチアニジンなどネオニコチノイド系農薬の残留基準の緩和をやめてください。

● ネオニコチノイド系農薬をはじめ、ミツバチなど花粉を媒介する他の生物への毒性の高い農薬の使用規制をしてください*(*イミダクロプリド、チアメトキサム、クロチアニジン、ジノテフラン、フィプロニル、クロルピリホス、シペルメトリン、デルタメトリンやを含む)

● 有機農業や自然農法など、毒性の強い化学合成農薬に依存せず、生態系に調和した農業の環境的、社会的な価値を評価し、支援を強化してください。