まず、病気の3つのカテゴリーから


カテゴリー1   医者が関わっても関わらなくても治癒する病気

カテゴリー2   医者がかかる事によってはじめて治癒に至る病気

カテゴリー3   医者が関わっても関わらなくても治癒に至らない病気


に分類しています。



医者が日常的に遭遇する疾病の70~90パーセントがカテゴリー1だそうです。

この岡本医師が関わった疾病に関しては、95パーセントがカテゴリー1だそうです。


つまり、最高95パーセントの患者さんは病院にかからなくても自然治癒力で治ると言う事です。



そして、カテゴリー1の患者さんは、病院、診療所にとって[おいしい患者]だそうです。


つまり、経営上のお客さんだということです。


このカテゴリー1の患者さんをどれだけ集めるかが、病院経営のカギを握るというのです。


ここまで読んでも分かるように、この本は痛快暴露、内部告発的な本の一面も持ち合わせています。



そして、次なる問題提起は、


作られられて行く「おいしい患者」について


日本糖尿病学会は、1999年から、血糖値126mg(dl)以上を糖尿病と決めた。

それ以前は、140mg異常だったのに、これにより一日にして約数百人が糖尿病になった。


さらに高血圧も2000年に、160~95が、140~90mmHgに引き下げられたこれだけで、一挙に高血圧の患者さんが3000万人増えた。



2004年にさらに引き下げられ、どんどん高血圧の患者さんがふえている。


あちらこちらのメディアも煽り、医療機関や製薬会社がやりやすい環境がつくられているそうです。


また、完全に治ってはリピーターが減るので、このバランスをとるのが絶妙にうまいのが、経営のうまい医者なのです。とあります。


次なるテーマは  医者が避けるのは「命を救う仕事」


勤務医に疲れ、開業していく医者たち。



まだまだ続きます。