ボバリングのできる蛾。
飛んでいる姿が、ハチドリなどの鳥類に似ている。
透明な翅をもち、スズメバチに擬態しているものもいる(オオスカシバ)。
口吻が発達していて、それぞれの種の好みの花の蜜腺に届く長さをしている。
口吻は2㎝ほどのものから、25㎝も伸びるものもいる。
また、口吻が退化し、摂食せずに幼虫時代に蓄積された養分だけで活動する種類も少なくない。
スズメガは活動性が高く、様々な植物が、スズメガ媒花として受粉を行うよう特殊化したりしている。
日本では遺伝の研究にも使われる。
翅は鋭角をもつ比較的ほっそりとした形で、これを高速ではばたかせて、種類によっては時速50㎞以上のスピードを出して移動したりする。
これは飛翔昆虫の中で一番速い部類である。
高速で翅を動かすことで空中に静止することができ(ボバリング)、その状態で樹液や花の蜜を吸う姿が頻繁に観察される。
多くの場合成虫は春から秋にかけて出現し、ベニスズメやオオスカシバなどは年に二回発生することが確認されている。
一部の幼虫と成虫は、刺激すると発音することが知られている。
メンガタスズメ、ブドウスズメ、モモスズメの幼虫は顎をすり合わせて音を出し、
オオシモフリスズメ、メンガタスズメの成虫は腹部から発音する。
オオスカシバ
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ハチスズメのボバリングって美しいなあとずっと思ってたけど、
こんなに似た感じの蛾がいるなんて知らなかった。
しかもでかい…結構衝撃的なレベル。
オオスカシバがもし近寄ってきたら結構な勢いで逃げるだろうなあ、私。
大きいし、蜂っぽいし、怖いと思う。
花の蜜を吸ってる姿はなんだかかわいらしいけれども。
エゾシモフリスズメの成虫がお腹を鳴らしている音を聞いたら、
枯葉を踏んでいるような、カサカサいう音で、面白かった。
どんなふうに鳴らしてるんだろうなあ。
幼虫の発音も聞いてみたいと思ったものの見つけられず…