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ETCでどうでしょう

先日のETCの話の続きを書こうと思う。

ETCとは、ご存知の通り高速道路の料金所でいちいち止まって料金所のおじさんに料金を払うことなく、料金所を通過するだけで、勝手にクレジットカードで料金を払ってくれると言うシステムのことだ。


ちなみにETCはElectronic Toll Collectionの略で、欧米では15年も前から導入され、定着しているシステムだ。


現在のETC車載器の値段は価格.comの一番人気のPanasonic CY-ET900Dで約一万円くらいだが、出始めた当初は三万円から五万円でこれに取り付け費用が約8000円もした。


では、アメリカのETCはどうなっているでしょうか?

アメリカではETCの利用方法がそもそも異なっています。

アメリカの利用者は20ドルの保証金を収めるだけで車載器を公社から借り、しかもクレジット会社に登録していれば保証金も要らないそうです。

しかも、車載機の取り付け費用は要りません。

なぜなら、車載機はフロントガラスに貼り付けるだけだからです。


イタリアの場合は車載機はAutostradeという会社から貸してもらえて、月額200円を払えばいいそうです。

イタリアでは最初は日本と同じような方式だったそうですが、途中から利用者にとって便利であるという理由でこちらの方式になったそうです。


このように各国ETCが普及するように価格を抑えた車載機が実現され、快適に利用することができている。


翻って日本ではどうでしょうか?

どう考えても割高な車載機

しちめんどくさい取り付け

ETC専用レーンを作ったことによる渋滞


本気で渋滞解消を狙ってこのシステムを導入したとは、私には考えられない。


そこで、なんで日本がこんなシステムになったのか?

どうして欧米の真似をして割安で普及しやすいシステムにしなかったのか?


実は当初日本でも道路公団が中心となって(欧米型の)ETCシステムを開発し、平成四年にはメーカーの協力を得てフィールドテストまで行い、実用化に向けて準備をしていたらしい。

しかし、実用化寸前の平成6年7月に建設省からETC開発の中止命令が出た。


そして、今のETCが作られた。

どうです?おかしいとは思いませんか?


こんなにも怪しい利権の影を今の日本ではそこかしこに見ることができますね。
日本ではおぞましい百鬼夜行が繰り広げられているようです。