今まで私のところに前世療法を受けに来たひとたちの中に

「今回の人生の使命を知りたい」

「今回の人生で何をやるべきなのかが知りたい」

「今回の人生、何を経験するために生まれてきたのか知りたい」

と言うひとたちが、たくさんいました。

そう言われると

かならず聞く。

「どんなことを知りたいですか。

概念みたいなものを知りたいですか。

たとえば、愛とか、幸せとか、忍耐とか。

それか具体的なことが知りたいですか。

この仕事をするため、とか、家族を持つこと、とか。

やるべきことって、

たとえば仕事とかのことですか。

仕事にならないことでも、いいですか。

たとえば、旅行をして世界中を知ること、みたいな」

聞きながら

そのひとが何を求めているのか

整理していく。

この作業は、とても大事で

どのひとの場合も

ていねいにていねいに

時間をかけて、やっていく。

整理して

気持ちを確かめると

けっこうなひとが

仕事について

納得したい、理解したい、わかりたい

というところにたどり着きます。

なんだかんだ言っても

仕事って、大事。

社会の中での

大事な立ち位置になるだろうし、

お金という面でも

その人への影響力は大きい。

私は、セラピストという仕事をしています。

もう２０年近くも。

今回の人生で

なぜセラピストという仕事をしているのかが

納得できた前世を知っているので、

納得して仕事をしています。

じつは

その前世を知る前までは

なんでセラピストに「なってしまったんだろう？」と思っていました。

いろんな偶然が重なって

あれよあれよという間にここまで来たって感じだったので、

なんでかなあ、ともやもやしていたのでした。

でも

その前世を知って

納得してからは

なるほど、とおなかに落ちたので

おなかから仕事に向かうことができています。

それはまるで

それまで便秘で重かったおなかが

いっきに出したことで

すっきり爽快になり、

やっとちゃんとおなかに力が入るようになった感じでした。

そんな

なぜ私が今回の人生でセラピストになったかがわかった前世の話です。

まだ前世療法を勉強する前のこと、

当時さきに勉強していたドクターたちに

よく誘われて

彼らの練習会に参加していました。

たぶん私は

ほいっと促したら、

すぐに前世の記憶が出てくるので、

練習台としては格好の対象だったんだと思います。

そのとき

グループで前世療法を体験する機会があったのです。

その勉強会に参加していたほとんどが

ドクターだったので

みんなで一度

「なぜ今回の人生、医者になったのか」

それがわかる前世を知ってみようということでした。

私は医者じゃないけど、

まあ、いいかと思い、

ただ興味本位で参加しました。

医者じゃないけど、

なぜ今回の人生でセラピストになったのか

知ってみようと思ったのです。

それまで

別にセラピストになりたいと思ったことはなかったし、

オイリュトミーが面白すぎて、

ただもっと知りたいからと

治療のオイリュトミーを勉強しただけだし、

それが帰国して、まさか仕事になるなんて

ただの儲けモンくらいにしか思ってなかったのでした。

じっさいにセラピストとして仕事をしてみると

すごく大変なことばかりだし、

どうにかすると無力感にさいなまれることも少なくないし、

セラピストになりたいという人がいると

いつでも変わりますよ、と

正直、よく思っていました。

（そして、じっさいよく言っていた。。。）

やりたい、とかじゃなくて、

なんだか

やることになってしまった、

という感覚だったのです。

でも、

なんで

やっているんだろう？

それがわかるとなったら

ぜひぜひ、となるじゃないですか。

私はいそいそと

そのグループ前世療法の集まりに参加したのでした。

前世の記憶への誘導をされると

出てきた出てきた！出てきました。

その前世の記憶で

さいしょに出てきたのが

山の上にいる自分。

そのときの私は、山の上から遠くを眺めている。

なにしているんだろう？

ここはどこなんだろう？

そんなことをぼんやり考えていたら、

「その転生で、もっとも楽しかったときに移動してください」

と言われた。

もっとも楽しかったとき。。。

どんなときだったんだろう。。。

すると

思い出した思い出した！

それは

そのときの人生で生まれたとき。

そのときの私は

周りの人たちと違って

全身真っ白で生まれたので（たぶんアルビノ）

「神の子が、生まれた」と、ものすごく歓迎された。

みんなにちやほやされて

「いいところに生まれてきたなあ」と

とても嬉しかった。

すると

「そのときの人生でもっとも重要な経験をした場面に移ってください」

と促された。

もっとも重要な経験をした場面。。。

もっとも重要な経験。。。

もっとも重要な。。。

思えば思うほど

気持ちが苦しくなってきて

さっきみたいにはっきりわからない、

でも、なんだか苦しいのは、わかる、

もやもやしているし、

どちらかといったら、思い出したくない感じ。

すると

「それから、あなたのそのときの人生は、どうなりましたか」

と聞かれた。

それから。。。

それから、どうなったのだろう。。。

と、思ったら、

さいしょに感じた

山の上にいる私が出てきた。

そこで私は、ひとりでいる。

だれにも会うことは、許されない。

いちにちに一度だけ食事を運んでくれる人がいるが、

そのひとにも会うことは、許さていない。

山の上の石造りの建物が、私の場所。

その中には、金色の仏像がある。（なぜ、仏像？と、今の私が疑問に思う）

そして、まいにち

山の上から見下ろせる村に向かって

祈りを捧げるのが私の仕事。

それが、神の子として生まれてきた、

私の仕事。

まいにちまいにち

村を見下ろしながら

だれにも会うことを許されずに

たったひとりで祈り続ける。

そうだ、こんなまいにちになる前に

私が住む村が襲われたんだった。

襲われて、そのときの村は壊滅した。

（さっき、そのときの人生の重要な経験、と言われても出てこなかったのは、

このときのことが苦しくて、思い出したくなかったのでした）

違う場所に村を移したとき

その村の安全と平和のために

私は、神の子として祈りの仕事をするために

ひとり山に上がったのだった。

たぶんそのとき１０歳くらい。

まだ、１０歳。

だから、ひとりぼっちの山は寂しいし、つまらない。

神の子として生まれて、喜ばれたけど、

なんだかなあ。。。

そんなことを感じていたら、

「では、そのときの人生の最期の場面に移ってください」

と言われた。

最期。。。

最期。。。

死ぬとき。。。

とつぜん

山の上にある大きな岩の上で倒れている自分自身を

少し上の方から見下ろしているのを感じた。

その岩は

そのときの自分がいつも祈りを捧げていた場所。

そこで、すでに亡くなっていたのでした。

たぶん、体質的に弱かったようで、

そのとき、まだ１７歳でした。

死を迎えたあとの私は、

やっと自由を得たと

けっこう嬉しかったのです。

開放感。

これで行きたいところに行ける爽快感。

空を飛ぶような感覚を感じていると

とつぜん

虹色の光がやってきたのでした。

虹色の光は、私を優しく包み込んでくれます。

すると

もっと虹色のキラキラした大きな大きなものがやってきました。

たぶん、鳳凰ってこんな感じなんだろうな、

という大きな鳥がやってきたのです。

その鳥を見た途端に、なぜか

「親鳥さま」

と呼んでいた。

そしてその「親鳥さま」は、私に向かって

「小鳥よ、よくがんばった」

と言うのです。

「小鳥」の私は、「親鳥さま」の温かい背中の羽に包まれて、

やっと帰ってきた、と安心したのでした。

そんなとき

「では、その前世がわかったところで、

今回の人生であなたがなぜ医者になったのか、

ただ知ってください」

と、言われました。

もちろん、現実の世界で。

そうそう、それが大事だった。。。

私は医者じゃなくて、セラピストだから、

なぜセラピストになったか。。。

なぜセラピスト。。。

そこで、わかったのが、

あのときの人生、山の上でひとりで祈っていた私、

ひとのため

みんなのためだと言われて、やっていたけど、

ほんとうは、

ひとのため、みんなのためになるなら

ひとのそばで

みんなのそばで何かをしたかった、

だから今、私はセラピストなんだ、ということでした。

セラピストって

私が思っているだけかもしれないけど

医者よりも患者さんのそばに居れるんですよ。

「お医者さん」って権威ある立場よりも

目線が近い。

ひとりの患者さんに関わる時間も長いしね。

だから、

私は今回の人生、セラピストなんだ、

と納得。

そうかそうか、

ひとのそばで何かしたかったんだよな、私。

あのとき、できなかったもんね。

でも今、こうしてやってるよ。

これからもやっていくよ。

あのときの私の気持ちもわかったからね。

納得。

なっとく。

すっきり！！！

と、

このときの前世療法は、

私にとって、とても大きな納得感とすっきり感を感じて、終わったのでした。

でも、

じつは

そのとき知った前世は

その後、想像しない展開していったのです。

長くなったので、

また今度ね。

秋生まれの私は

コスモス大好き

私が今回の人生なぜセラピストになったか、の前世・その１