羊と | あっこちゃんの「あ〜人生はすべてぬちぐすい」ブログ

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セラピスト細川明子の日々いろいろ人生いろいろ。
日々いろいろ人生いろいろあるけれど、ぜんぶが命の薬(ぬちぐすい)なんだよね。

またまた素晴らしい本と出会えた。

ピアノ弾きなので、
ピアノに関する本は
大好物。

恩田陸の「蜜蜂と遠雷」も感動して、
なんど読み返しただろう。

音楽を言葉で表すって、
かなりおもしろい。

特にこの本のテーマの
ピアノ調律、
音の質の表現。

音と
言霊が響き合う感じ。

私は
絶対音感はないけど、
「だいたい音感」があるから
かなり音には敏感なのです。

子どもの頃から
コンサートに行くたび
あんな綺麗な音のピアノを弾くなんて
ズルイ!
と思ってた。

オーケストラの演奏前の
チューニングタイムも大好き。

整った音は、
宇宙だと思った。

かと言って
うちのピアノは、
数ヶ月前に
それこそ何年かぶりに調律をしてもらった程度。

もちろん調律したての音は、
ピカピカしていて
プルプルしていて
朝露に光る水滴のようで
ステキ。

でも
そんなピカピカプルプルの音も
どんどん変わっていく。

湿度などの環境や
ひとに弾かれて
変わっていく。

その変化も
かなりおもしろい。

ゆっくり朽ちていく倒木のように
ゆっくり錆びていく鉄のように
使えば使うほど味が出てくる革製品のように。

古いもの好きな私には、
ピカピカプルプルの音も魅力的だけど
ゆっくり崩れていく音も捨てがたい。

というか
変わっていくのが
おもしろい。

これは歳をとったということなのか(*≧∀≦*)

作者の宮下奈都さん、
プロフィールを見たら
同い年。
同じ羊年。
だから、この本も羊?

ぜんぜん違うかな(*≧∀≦*)

ピアノの中はホントに森のよう。

昔の人は
よくこんなものを作ったものだ。

作ってくれて
ありがとう。

おかげさまで
この地上に宇宙が近くなったんじゃないかな。