今日は、「Next stage」として、このブログを見終わった貴方に、言わば受動的ブログリーダーから、能動的なブロガーへとランクアップしていく貴方への餞として、贈ります。


それでは、どうぞ。



日本ベーシックインカム学会について


貧困・格差、人権、気候変動、国際紛争など私たちの社会が直面している複合的多面的な危機の時代にベーシックインカムは何ができるのか、できないのか。
日本ベーシックインカム学会は、社会をより良く変えていくためのベーシックインカムの社会的存在意義と役割について、学術研究者だけではなく広範な専門家、社会活動家、一般市民など多様な人々の学びと議論の場になることを目指しています。その趣旨に賛同いただける方はどなたでも入会することができます(当学会は、学術団体であり活動団体ではありませんので、その点をご留意ください)。 
                    

2023.01.01

 


 日本ベーシックインカム学会は、近い将来、日本でのベーシックインカム導入実現に向けて、財政学、金融論、社会政策、AI、法学、会計学等多様な分野の研究者と各地のBI運動家、政治家の方々が、ベーシックインカムについての意見交換を通じて、中立的立場で学術的な研究をおこなうことを目的として2018年12月に設立されました。

 本学会では特定のベーシックインカムの手法に統一するのではなく、現状で存在している、あるいは考案されているベーシックインカムのアイデアについての情報交換をおこなうことを目的としております。
ベーシックインカムの実現に関心のある多くの皆様が、学会に参加されることを望みます。

 学会の現況について、皆様のお陰様で、小規模ですが50人弱の学会に成長しております。学会年次大会や各地区での研究会は盛況でございます。何方でもベーシックインカムに関心のある方ならば入会できます。
「学術団体」として「日本学術会議」の認定を受けるべく学術活動をおこなっております。皆様の積極的な研究発表や論文執筆をお願いしたいと思います。

                             理事長 樋口浩義 (2021.9.30)

     役員

2022年度役員

理事  樋口浩義 理事長   (元水戸短期大学教授)
    井上智洋 副理事長 (駒澤大学経済学部)
    白崎一裕 副理事長 (ベーシックインカム・実現を探る会)
    岡野内恵里子         (BIEN)    
    小野盛司        (日本経済復活の会:AJER)  
    下村幸仁               (佐久大学人間福祉学部)
           寺田英二        (北海道大学公共政策大学院) 
    名川文清                 (BIEN)             
    朴 勝俊                 (関西学院大学総合政策学部)
    増山麗奈               (アーティスト/映画監督)
    松尾匡                  (立命館大学経済学部)
    山中鹿次                 (NPO法人近畿地域活性ネットワーク)

事務局 諸星たお(事務局長)   
    仲村亮介             
       
監査  皆川眞一郎

顧問 エノ・シュミット氏 (BIENスイス、FRIBIS:The Freiburg Institute for Basic Income Studies)

     日本ベーシックインカム学会 会則

第1条[名称]

本会は日本ベーシックインカム学会 (JABI:Japan Association of Basic Income) と称する。

第2条[目的]

本会は、日本でのベーシックインカムについて中立的立場で学術的研究を推進する。

第3条[活動]本会は前条の目的を達成するために次の活動を行う。
1.総会/年次大会の開催
2.研究会、講演会の開催
3.会誌発行
4.国内外の関係機関、団体との研究上の連携、および交流
5.その他関連する活動  


これが、日本ベーシックインカム学会です。

最初に言っておきますが、ベーシックインカム的活動を実際に行う事は、この会の規約に入っていません。

しかし、会としては、実際に行われた行為に対しては、対象からデータを取るという事で、興味も関心も大いにあるという意味で、二律背反している状況にあるわけです。

そこにいくと、こちらは徹底的に一貫しているのが、草の根から世界中に根を広げたBIENです。


 


ベーシックインカム導入においては、他の社会保障制度や諸施策も動員されて、望ましい水準が確保・実現されれば良いとしているわけです。

これは非常に重要な点で、現在の日本の一部のベーシックインカム論及び論者にはこれが欠落しています。
また一部は、単純に一定額のBI支給を他の諸制度の上に重ね合わせれば良いしとし、現状それらが抱える問題に踏み込んでいない欠陥が見てとれるのです。

こうした同様の多様な議論が、各国の事情や背景を元にして個別に行われており、それが完全BI、部分BIという捉え方の違いにも現れる要因になっているわけです。


BIENの限界と今後

今回のテーマであるBIENに戻ると、BIEN自体が、世界各国のBIへの取り組みに対してリーダーシップを取るわけではなく、取れるわけでもありません。
BIENのホームページにも、(翻訳で)以下のように記されています。

BIENは、その教育的役割に専念する慈善団体であり、したがって、特定の詳細な提案を支持することはできません。これは、彼らがベーシックインカムのBIENの定義に準拠している限り、異なる提案を支持する人々や提携組織に開かれています

言うならば、啓蒙活動を図りつつ、現状の加盟各国の実情などについて情報交換・意見交換を行い、それぞれでの実現をめざすサポートを行う。
そんな役割でしょうか。


さて、歩き出す道は遥かに遠く険しい。

それでも、やり抜く覚悟はありますか?

私は貴方を応援します。

頑張って下さい。