夢で床の抜けたバラック小屋の瓦礫の上を歩いていた。あたりは石ころや廃材が散らばりと足元が悪い。気がつくといつの間にかすぐそばに、黒い邪悪な大きな鈍い棘だらけのデカいワニのような生き物がヌメッと光りながらのったり身をくねらせながら這い出てきていた。うわ、と思った瞬間、白いデカい何かが後ろから跳んできて覆いかぶさり、再び物凄い勢いで外へ跳んで出た。振り返ってみたら、デカい白い狼がこちらを睨み下ろしていた。丸呑みしたらしい先程のトゲワニが身体の中で暴れまくって派手にボコボコ浮き出ていた。おおよそモロの君の子供たちくらいの大きさの狼だった。
白いデカい狼の後ろはドブ川で、傾いた道路も擁壁周りのコンクリートもひび割れ朽ちていた。とにもかくにも貧しく汚らしい場所だった。戦前か、戦後すぐか。白い狼の顔付きは西洋狼っぽくて躯もデカかったので、大亀谷の白狼さん(まだこの話はブログに書いてはいない)とは違ったと思うけど、後から考えるとフラフラ迷い込んできた私をすんでのところで救ってくれたようだ。
と一応結論づけた所で今日とある祈祷僧さんが、荒ぶれたり汚れたりするとそういう形になるのか、龍というより邪悪なドラゴンの姿だったりワニっぽいトゲトゲの姿の水神さんを、祈祷中に2度視たことがある...と語っておられるのに遭遇して、うおマジそれですがな!、となった。見ていないが横に地獄のように汚いであろうドブ川もあったし。祈祷僧さんのおっしゃるドラゴンというのは、恐らく西洋の羽付きドラゴンではなくコモドドラゴンなどの地を這う系の大きな両生類に違いない。そう、ワニのようなドラゴンのようなトカゲを太らせて巨大にしたような。そして太いトゲトゲでヌメヌメ禍々しく光る躯体の何か。(ちなみにきれいな時の水神さんは、ふわっと光るエネルギーで感じることが多いそうだ)
白いデカい狼は身体中を大きくボコボコさせながらトゲワニを出さじと歯を食いしばり、アホかこのクソガキたわけが!!!、みたいな恐ろしい目でこちらを睨んで堪えていたので、むしろこちらの方が怖いくらいだったのだが、今思うに黒い邪悪なトゲワニの方が危ない存在だったのだろう。祈祷僧さん曰く「(一度)人を食った神様は躊躇しない」そうだ。それほどまでの存在になっていたのかもしれない。後で話の道筋がついたところで、改めてあの時の白いデカい狼さんにお礼のお祈りを捧げた。
でもあの邪悪な黒いトゲトゲのワニは神様だとしても救われないのだ。きっと身を落とした水神は、ハクやおクサレさまごときの大人しいものにはならない。そして恐ろしく醜い姿になって、あちこちで人知れず怒りと悲しみで呪い苦しみながらのたうっている。障りが出て、死者が何人も出て、やっとのことで何とか出来る人間が現れて何とか取りなさない限り、永遠にあのままだ。人間側がないがしろにしたせいで。
うちにもかつて家の建て替えのときに母が発遣も何もしないで閉じてしまった井戸がある。そこに居られた龍神さんはやはり苦しんでお怒りだったそうだ。姿は見ていない。けれどどれほどだっただろう。母も私も障りを受けている。
その後、夢の中では私はその場をそそくさと離れ、太い丸太を白縄で頑丈にくくりつけた骨組みの茅葺家に入り込んだ。中には身体中に淡い色の繊細な彫り物をした前合わせの法被姿の男たちが胡座をかいて、なにか熱心に仕事をしていた。私は場違いな所へ入り込んでしまったことに気まずくなり、そうこうしているうちに目が覚めた。あれは日本でもアイヌでも沖縄でもない。少し昔の、似て非なる世界だった。
それにしても寝ていると、時々変なところへ彷徨いこむ。まったく意図せずに、思い当たる節もなく。前に霊能者さんに視てもらった時も、実際にパラレルワールド案件があって仰け反った(ホンマにあるんですね?!、しかもこの私が関係を?!、ってなった)。こればかりはコントロールできそうにない。