行雲ふしぎ日記

行雲ふしぎ日記

Not all those who wander are lost.


(※台湾の金萱(キンセン)茶。ストックがあった、ありましたよ)




なんだか胃が悪いのだった。吐き気はまったくないが、胃が張って硬く苦しい。指で押すと、凝っているなぁ、と思われるポイントが数カ所あった。なんか悪いものでも食べたか?、と食事を思い出すも思い当たる節がない。そもそも食べたものが悪ければ、お腹(大腸)を壊したり吐き気がしたりするはず。冷えか?、と思ったが、一日中足首を覆う靴下を履いていたし、冷房も緩くしていた。そもそも寒ければいつも薄手の上着をすぐ着るようにしている。こちらも思い当たる節がない。分からん...、と思いながら神棚を拝んでベッドに入り、再び同じことを繰り返し考えていた。硬く冷えた胃が主張してきてどうにも寝付けなかったからだ。



うーん...、と思いながら息を吐き切って暫し「無」になりかけたところで、一瞬鼻の奥に微かな匂いがした。ココナッツのようなバニラのような甘い匂いとその向こうにある埃っぽい薄く苦味のある匂い。あ、何だっけ、と考えていた。知ってる匂い。お茶だ。台湾の中国茶。...あったかい金萱(キンセン)だ! それでまた思い出した。今日、保冷タンブラーにミント緑茶淹れてガンガンに氷入れてたっっ!!! 昨日までローズフレイバーのホーリーバジルをこれまた氷たくさんで飲んでいたけど、飽きて今日はミント緑茶にしたっ!!! ミント緑茶(ミントティーと緑茶を一緒に淹れるだけ。水出しOK)は薬膳では内側から身体の熱を取る作用があるとされている。それゆえに酷暑には良いが飲み過ぎには注意が必要な代物(と漢方養生指導師ロン毛メガネ先生がYouTubeで言っていた)。ずっと氷入りを飲み続けた挙げ句トドメにそんなものに変えたから、胃が限界を迎えたのだ。なるほどー。これは節穴だった。10月とは言え、いまだ晴れの日の京都の気温は30℃近く(真夏は道端の温度計は40℃を指す地獄)。ようやく死にそうじゃなくなり普通の夏になってきたつもりで居た。油断していた。もう胃腸を冷やしたらあかんのね。


そして今のは「教えてもらった」よな?、と直感的に思った。つまり、温かい金萱茶を飲んで胃を温めなさい、キンキンに冷えたミント緑茶はやめなさい、と言う、良い意味での霊臭による0.1秒のお告げだ。誰だろう、と思って調べてみる。順にいつも拝んでいる神仏の寺社を思い浮かべるが、先ほどまで神棚を拝んでいたばかりなので思い浮かべるたびに第7チャクラがピキーンと反応する。これじゃ区別が付かない、と思っていたら、氏神さんの摂社の天照大神のお社を思い浮かべたところで、第7チャクラのエネルギーが瞬時に正中を伝い降りて膝下・足首・足裏・足の親指に流れ広がった。何度やっても氏神さんの摂社で脛下に反応が出る。こちらは意識は冴えているので、バリアの取れた半眠りの時(半覚醒状態の時)ほど強力な感じ方ではないが、あそこの神様で確定である。と同時に神様エネルギーを身体にもらったせいか、硬く冷えた胃がフッと弛み、お腹がグルグル動き出した...やっぱりあそこはお腹の神様だ、と思った。



氏神さんの摂社の天照大神のことは、「あまつかみ」と呼んでいる。拝む時に最初のころはふつうに「天照大神(アマテラスオオミカミ)」と思おうとしたが、どうしてもしっくり来ない。それより「あまつかみ」という呼び名が再三脳内に湧いてきて、そちらの方がよく身に染みて有り難さというか平伏したい感じが軽く両上腕部にまで感じられる。それで仕方なく「あまつかみ」と呼ぶことにした。ふだん文字にすることがないので(一度くらいTwitterで適当に触れたかもしれない)表記がハッキリしないな、と思い、これも改めて文字面を「天津神」「天ツ神」「天つ神」でイメージして調べてみたところ、「天ツ神」で弱く反応があった。以下便宜上「天ツ神」と記すことにする。本当は人間の文字・言葉で表せないのかもしれないけど(弱い反応なのでなんとなくそう思った)。


そもそもなぜ摂社天ツ神を拝むようになったかと言うと、過去ログにも1本記事があるのだけれど、令和元旦(2019年5月1日。思えば百日霊障の直後だ)に氏神さんにお参りに行ったついでに、摂社の天照大神もお参りしとくか、宮中で大嘗祭だとかアマテラスさん関連の真剣なおまつりをしはる訳だし国民の先祖神だし、と立ち寄ったら、拝殿に入る前から鳥居の外に向かって凄まじい氣が爆裂に放出されていたのだった。うぉわ何じゃこりゃあ?!、とビビりながら人知れずふつうにお参りし、そのあと帰りの参道でふと、そういえばお腹が冷えて動きが止まっていてお通じがないので誰か治してもらえませんか、と心で思ったら境内を出るまでにぎゅるぎゅる動き出しお腹の体温が戻ってきた、というダブルの出来事があった。その時は「氏神さんのところの誰か(その辺に居たご眷属かもしれないし神様かもしれないし分からん)」と思っていたのだが、後から、いやいやあれはどう見ても摂社天ツ神さんでしょう、と思い直し、氏神さんに続いて毎晩拝むメンバーに組み込んだ。拝むと言ってもその日のお腹の調子の報告と御礼を言う(言うというより厚くお礼の気持ちを届ける)だけなんだが(祝詞は皆さん宛にまとめて後で上げる)、私の中では摂社天ツ神さんはすっかり「お腹の神様」で、たまにエネルギーをもらったり助けてもらったりしている。...しているはずなのだが、ブログにもTwitterにも殆ど書いたことがなく、ふだん書いたことでさえ放ったらかしにして読み返すまで忘れているほどなので、結局何だったかよく覚えていない。寝ている時に確かにエネルギーをもらったこともあるんだけども。そういえば脛下足先に来るのは氏神さんに似ている。氏神さんは最初の頃は手首先と足首先だった。


で、なんで金萱(キンセン)でピンときたのかというと。むかし台湾の台北を旅行していた時、連日の食べ過ぎと屋内の冷え過ぎですっかりお腹の機能が停止してしまったことがあった(健啖家の皆さんとご一緒させてもらった。とても美味しく楽しかった)。下痢すらしない。冷えて固まって死んだように動かない。そんな中、予定していた中国茶屋さんへ行ったら熱いお茶、阿里山烏龍茶や凍頂烏龍茶、高山烏龍茶などを次から次へと試飲させてくれ、気がつくと身体とお腹が温まってようやく胃腸が動き出した、ということがあった。下痢やしぶり腹には地元京都の炒り番茶が腸を引き締めるが、冷えて機能停止した胃腸は高山烏龍茶が温めて弛めて動かすんだな、と知った。中でもココナッツのようなバニラのような馥郁たる香りを持つ緑茶の被せにも似た味わいの金萱茶という阿里山の烏龍茶が、日本で味わえるお茶にはない味で気に入り、多い目に買って帰ったのだった。以来金萱茶は「美味しくて胃腸が温まるお茶」の位置付けなのだった。...の割にはすっかりそのことを忘れていた。


閑話休題。つまり摂社天ツ神さんは、金萱茶の個人的曰くを知っていたということになる。どの辺から知っていたのか。私が台北の茶荘でお茶をガブ飲みしていたあたりか(その頃は神様のカの字も気にしていなかったぞ?)、その後の美味しいなぁ温まるなぁと家で職場で飲んでいたあたりか(やはりその頃も神仏になんてさして興味なかっぞ?)。どの辺の私の記憶ないし過去を紐解いて、こいつにはちょうど合っている金萱茶があるじゃないか、という判断に至ったのだろう。その辺、不思議で謎である。要するに、見ようと思えば過去も場所も問わずぜんぶ見れるのだ。たぶん。


まあそんな訳で、初めて天ツ神さんのことを書いてみた。ちょっと腹を治してやったら毎晩腹具合を報告してきては礼を言ってくる変な押しかけ信者と思われているのかもしれない。そもそもお腹専門ですらないのに行きがかり上お腹の神様にされてしまっておるわい、と思っておられるのかもしれない。でもまあお腹を治してもらえるのは非常に有り難いことだし、助かっているし、これからも毎晩お腹の報告とお礼を続けると思う。今後とも宜しくお願いします(あ、その後寝て起きた時も身体にエネルギーを貰っていた。忘れなさんなよ、教えた金萱茶だよ、と言ったところか)。




追記:そう言えばその前の日に、ふとTwitterで見かけて面白そうだなと思った台湾ドラマを一気見した。ふだん日本のドラマはおろかTVも点けないし台湾ドラマを観るのも考えてみれば初めてだ。もしかしてその辺から「台湾」に寄せて遠回しなお告げが始まっていたのだろうか。いやーさすがにそこから連想で気付くのは難しいわ。





(※ 金萱茶、急須で淹れるのが邪魔くさいのでもっぱらマグカップにシリコン蓋で蓋腕のように蒸らして飲んでいる。丸まった茶葉が大きく広がるので少量でよい。何煎か出る。何回も茶葉を替えて飲み過ぎるとこれまた腸が弛みすぎてお腹を壊すので程々でやめる)




(※ オススメ三選。台湾の和昌茶荘の、東方美人・金萱茶・香片。ここの店のはコスパ良し、日本のAmazonでも買える。割高だが個人輸入の送料を考えたらそんなものかと。買いに行くより安いし。東方美人はほぼダージリンセカンドフラッシュ、蜜のような香り、香片(ジャスミンティー)もその辺の国内のものや飲茶屋の安いやつよりずっと香りが良い)