本日発売
少年サンデー２・３合併号
名探偵コナン
FILE717
『猿と９』
※完全ネタバレの為、
アニメ派・コミック派
また本日発売のサンデーを
まだ見てない方は、
この先は読まない方が賢明です。
シリーズ第２話
推理編
まずはあらすじから
現場の乱舞璃神社には目暮警部と高木刑事
被害者の名前は益子士郎
逃げるトリ男が投げ付けたデイパックの中にあったバックの中にあった免許証から確認ができたとの事
高木刑事は他の酉の市での被害者にも盗まれた物を確認してもらい、今回の酉の市の犯行も同一犯と推測する
そこにコナンが被害者が猿と９のメッセージを残した事を告げる
すると後ろから千葉刑事が『トリ男を捕まえました』と叫びながらやってきた
しかし、３人いるとの事
逃げるトリ男を追いかけた人達が公園のトイレに追い詰め、その後、警察が呼び掛けてトイレから出て来たのが３人の男だった
３人の事情聴取が始まる
①火野辰男(45)
酉の市で熊手を買い、帰る途中トイレで用を足していたとの事
②猿川久巳(20)
ゲームのスレ違い交信の為、ここに来て、それをトイレで確認していたとの事
③水江申次(32)
勤めている会社の熊手を買いに行く途中、トイレに寄ったとの事
二の酉では、買いに行けず、一の酉ではバックをトリ男にひったくられた
目暮警部は蘭や園子に二の酉でトリ男に襲われたのに、何の熊手を買いに来たのか尋ねる
毎年、酉の市にしか出ない「ラブリーみくじ」の為で、とコナンや園子の説明に蘭は財布からそのラブリーみくじを出そうとする
その財布の中の小銭に混ざって見かけないボタンが入っていた
そのボタンは二の酉でトリ男にぶつかった時、そのトリ男のボタンが取れ、蘭が小銭と一緒に拾って財布に入れたトリ男のボタンかもしれなかった
目暮警部の指示で高木刑事はそのボタンの写メを撮り、捜査員に配り、３人の家の中をチェックする
コナンは蘭がトリ男の服のボタンを拾っていた事は、今、突然わかった衝撃的な事実のはずなのに、３人とも、家の中の捜査に対して、何も動揺がないと不思議に思う
ボタンが取れた服は３人の家からは見つからなかった
さらに家の人の証言によると、次の事が確認された
①火野辰男
一の酉には家族で仙台に旅行をしていた
②猿川久巳
一の酉・二の酉共にアルバイトをしていた
③水江申次
二の酉では長崎に出張していた
つまり、３人共にいずれかの酉の市でアリバイがあり、犯人ではないという事になる
高木刑事から被害者の意識が戻ったと報告がされる
しかし、被害者は刺された事も猿や９のメッセージを残した覚えもないと言っている
続いて、千葉刑事よりデイパックから水江申次の通帳が見つかったと報告が入る
バックと中身がまちまちな物が多く、確認に手間取ったらしい
園子の入れていたラブリーみくじも他の人のバックに入っていた
千葉刑事は園子にその報告し、確か、「神経質で古いタイプの…」と内容を話そうとしてしまうが、園子に止められる
被害者の確認からやはり３件とも同一犯に間違いないと
容疑者と思われた３人は、帰らせてもらうよう目暮警部に迫る
(ここからはコナンの頭の中の推測)
コナンは何故犯人は以前の犯行の盗品をわざわざ持ち歩いていたのか？疑問に思っていた
蘭がボタンを出した時の３人の平然な反応もひっかかっていた
普通は焦るはず
あせる
あせ(汗…)
(何か気付く)
そうか、あの人は走って汗をかいたから、その事を気付かれたくなくてごまかしてたんだ…
しかし、あの人が犯人だとしても３回あった酉の市全てに顔を出す事はできない
だとすると、あの人の他にもトリ男がいる事になる
それに猿と９とは何か？
最後の鍵を解けずに考えていたコナンに蘭がどうしたの？怖い顔してと問い掛ける
コナンは猿と９が何か考えていたと
ここで、いきなり小五郎が現れ、キュー(９)と言えば野球場だが、猿の名前のついた球場なんかないし…と語り始める
突然の小五郎の出現に蘭は驚く
小五郎はニュースで乱舞璃神社にまたトリ男が現れたから、心配になって迎えにきていた
更に、刺された奴が猿と９の謎のメッセージを残したとニュースで派手にやっていたからと
コナンが野球場の事じゃないと思うと言うと、園子が野球場と言えば、何故甲子園球場は甲子園という名前なのか？と不意に疑問を呈する
コナンはその疑問に答える
『それは、甲子園球場が出来た年が…』と言いかけた時、何かに気付いた
(そうか！そうだったんだ！)
(だから被害者は犯人の事を知っていたんだ…)
(９番目のサルだったんだ…)
全ての謎が解けたコナン
小五郎が帰るぞ！と帰ろうとすると、蘭が明日の小五郎が行く友達の結婚式に着て行く服をクリーニング屋に取りに行くと、一人小走りに反対方向へ走り出す
その蘭の後ろの人影に犯人と思われる黒い影が…
おみくじを信じて空手が使えぬ蘭に、トリ男の魔手が！？
ストーリーはここまで！
それでは推理を
まずは結論から
トリ男は
水江申次
被害者のメッセージの『猿と９』とは…
これは『十干十二支』から犯人を示している
園子のヒントからコナンが気付いたのは甲子園球場
甲子園球場が建設されたのは1924年。その年は、『十干十二支』の60年に一度の暦の中で一番最初の組み合わせの『甲子年』(きのえねのとし)で、縁起が良い年で、そこから甲子園と名付けられた
つまり『十干十二支』がヒントとなる
『十干十二支』は
『十干』
(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と
『十二支』
(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を
組み合わせて60年を周期とする暦
ちなみに今年(2009)は己午、来年(2010)は庚寅
つまり『猿と９』は
『十干十二支』の９番目は『壬申』
猿＝申
つまり申次の申
そして
『壬』は訓読みで『みずのえ』と読む
つまり『水江』を示している
よって犯人は水江申次である
では何故被害者は犯人を知っていたのか？
それは、二人がお互いのアリバイを作る為に共犯であったから
水江申次は一の酉で自身が犯行を行い、二の酉では出張で長崎に行っていた時に被害者の益子士郎にトリ男として犯行を行わせ、自分のアリバイを作った
連続犯の場合、一度でもアリバイがあると犯人から除外される
だから、二の酉で蘭が犯人と思われるボタンを持っていたのは、被害者の益子士郎の上着のボタンの為、いくら３人の家を捜索しても見つかるわけがない
水江申次はそれを知っていたからボタンの事を突然分かった衝撃的な事実でも、動揺するどころか、逆に疑いが晴れると思い、家の中の捜索に進んで協力した
益子士郎は運ばれた病院で意識が戻った後、トリ男に刺された事も猿や９のメッセージを残した覚えもないと言ったのは、当然、水江申次を示すメッセージを残したとなれば水江申次が捕まり、水江申次の自供から共犯の自分も捕まると考え、刺された事も覚えがないと言ったのだろう
そしてコナンも気付いたが、犯人の水江申次は走ってトイレに駆け込んでいて、汗をかいていたので、一の酉で財布をトリ男にひったくられて、(金がないので)コンビニ弁当ばかり食べていた(奥さんがいる家庭でそれは有り得ない)と嘘をつきレシートをあたふたと捜すふりをして汗をかいたとごまかしていた
二人は何か疑われても、自分達は被害者だと思われる様に、バックの中身をバラバラにして、自分達の身分を証明するものを入れて、犯人としては捕まるリスクがあるのに、現場に以前の盗品も一緒に持ってきていた
今回の犯行をどちらがやるか？また盗品の奪い合いで仲間割れでもしたのか？だろう
今回はかなり簡単でした
推理は以上です
最後に蘭がクリーニング屋に行く為、一人になった所を襲おうとしている犯人
蘭は園子のおみくじを自分のものと思いこまされているから、得意の空手が使えない
来週はコナンがどのように助けるのか？
今週は合併号なので、次回のサンデーは再来週の発売です
それでは、また再来週！
